肉会席料理店「元城肉匠 狼煙(のろし)」(浜松市中央区元城町、TEL 090-5450-3559)が6月23日、オープンした。
店主の藤田晃弘さんは、日本料理店や焼き肉店で経験を重ね2015年に独立、居酒屋「肉料理ひなた」(中央区佐鳴台)をオープンした。日本料理店での経験を生かして、ゆっくりと食事を楽しめる空間で会席料理を提供したいと考え、店名とコンセプトを変え、中心市街地へ移転リニューアル出店した。
店舗面積は約15坪で、カウンター席のみ6席用意する。店内には、むく材のカウンターテーブルを置き、黒色を基調としたシックな空間に仕上げた。2部制システムで、1部は会席コースのみ、2部は肉料理居酒屋として営業する。
23年間肉料理に携わってきた中で築いた仕入れルートを生かして選び抜いた食材を、手間を惜しまず時間をかけて仕込むという。月替わりのコース料理(8,800円)は10品で構成する。先付け3種から始まり、三方原産じゃがいもを使った吸い物、近江牛の表面を軽くあぶった「和牛のたたき刺し」などが続く。タン中の外側をそぎ落とし、脂が乗って柔らかい食感を味わえる中心部のみを使う「厚切り牛タン塩焼き」や、イタリア産の黒トリュフをまぶして仕上げる「狼煙のビーフカツレツ」などを提供し、飯物やデザートも付ける。
2部は単品料理を用意。日本酒と相性が良いという「クリームチーズのみそかす漬け」や、ワサビとレモンを添えて提供する「三河赤鶏の塩焼き」などをそろえる。コース料理を単品として注文もできる。
ドリンクメニューは、中でも日本酒にこだわり、全国から取り寄せた地酒を常時20種類以上用意。焼津市の「磯自慢」、山形県の「十四代」、藤枝市の「初亀」などをそろえる。このほか、ビール・ワイン・シャンパンなども幅広く扱う。
オープン後は満席が続き、順調な滑り出しという。「コースは予算に応じて対応できる。一人飲みでも楽しんでほしい」と藤田さん。「おいしいものを食べると元気になる。飲んで食べて、明日への活力にしてもらえたら」とも。
営業時間は、1部=17時~20時(予約制)、2部=20時~24時。