かき氷店「夜氷HATSUNE(ハツネ)」(浜松市中央区肴町、TEL 053-455-0551)がオープンして、7月15日で1カ月がたった。
店主の内藤敦子さんが2009(平成21)年に開店したワインバーを生かして始めた。ワインバーは内藤さんが体調を崩してしまった2019年ごろから予約を中心に週1回程度営業してきたが、昨年秋からいったん休業していた。再始動のきっかけになったのが、浜松の人気かき氷店「みどりや」が閉店した際に、縁あって譲り受けたかき氷機。内藤さんはここ数年「他店にはない、体が喜ぶかき氷を提供したい」と考える中、昨年末、長男らの応援を受けてシロップの試作を本格化。4、5カ月間ほどかけてワインバーにちなんだブドウを生かしたシロップなどの開発に至った。当初は夏季の土曜夜限定で営業しようと、6月15日にオープンした。
ワインバーの空間を生かした店の面積は約11坪で、席数は、カウンター=8席、テーブル=4席。かき氷の提供や接客は内藤さんの思いを受けて長男が担う。メニューは「ナガノパープル」を使ったシロップをベースに、徳川家康が愛飲したとされるリキュール「忍冬(にんどう)酒」などと合わせた「忍冬」(1,300円)と、エルダーフラワーシロップなどと組み合わせた「にわとこ」(1,000円)の2種類。浜松市で製氷事業を手がける会社から仕入れた天竜川の伏流水で作ったという氷を使う。
内藤さんは「他店にない味わいに仕上げた。かき氷の提供によりHATSUNEの灯をともし続けたい」と話す。
営業は土曜の20時~23時30分。