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浜松・尾張町の洋菓子店が移転リニューアル 郊外の人気店が中心市街地へ

「地域に根ざし長く愛される店にしたい」と話すパティシエ兼社長の近藤さん

「地域に根ざし長く愛される店にしたい」と話すパティシエ兼社長の近藤さん

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 洋菓子店「Liebling(リープリング)」(浜松市中央区尾張町、TEL 053-401-4335)が7月29日、移転リニューアルした。

ショーケースに並ぶ「リープリング」のケーキ

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 パティシエ兼社長の近藤芳保さんが2002(平成14)年に中央区東三方町にオープンした同店。両親が経営してきた、約120年の歴史を持つ老舗和菓子店「知多屋本店」の後を受け継ごうと、「リープリング」の屋号で同所に移転リニューアルした。

 近藤さんは、ウィーン流のケーキを日本に伝えたというシェフの下に弟子入りし、神奈川県の洋菓子店で約10年修業した後に独立した。店名の「リープリング」は、ドイツ語で「お気に入り」や「人気者」の意味。22年間営業してきた移転前と同じように、地域から長く愛される「人気者の洋菓子店」を目指す。

 調理場を含めた店舗面積は約80坪。店内は移転前と同じ雰囲気を感じられる空間にしようと、温かみあるヨーロッパテイストのデザインにした。創業当時の「知多屋本店」の包装紙も展示する。厨房の空調環境を改善したため、食材本来の風味をより感じられる菓子を作れるようになったという。店舗南側には駐車場12台分を用意する。

 ウィーン由来の洋菓子をベースに、季節感を大切に良質な旬の食材を見定めて使う。鮮度にこだわり常に作りたてのものを提供する。ケーキは約60種類あるうち、常時約20種類を店頭に並べる。ウィーンケーキの代名詞とされる「ザッハトルテ」(584円)は、チョコレート生地にシャリシャリとした食感のチョコレートをコーティングし、アンズジャムの酸味をアクセントにする同店の看板メニュー。甘さひかえめの生クリームを添えて提供する。このほか、モモやブドウなど季節のフルーツを使う「ショートケーキ」(627円)、カスタードクリームとフルーツを載せたパイ「ぶどう山」(810円)などを用意。リクエストに応じてデザインするデコレーションケーキも販売する。

 焼き菓子は、約15種類30枚を詰め合わせた「ミックスクッキー」(1,944円)、レーズンやイチジクなどのフルーツを入れしっとりと口当たりに焼き上げた「フルーツパウンド」(800円)など約30種類をそろえる。

 オープン後は、移転前の常連や仕事帰りで立ち寄る客など、平日は移転前より多くの来店があるという。「常連の方は少し遠くなるが、駐車場もあるのでこれからも足を運んでほしい」と近藤さん。「協力してくれるスタッフにとって働きやすい環境を作りながら、今までどおり菓子作りと向き合っていきたい。地元に根づき『バースデーケーキならここだね』と言われるような店になれたら」とも。

 営業時間は10時~18時。月曜・火曜定休。

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