浜松市博物館がリニューアル-モノトーン空間に仕上げ照明に工夫

展示物を照明で引き立たせているモノトーンの館内

展示物を照明で引き立たせているモノトーンの館内

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 浜松・蜆塚の歴史博物館「浜松市博物館」(浜松市中区蜆塚、TEL 053-456-2208)が3月19日、リニューアルオープンした。

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 1979(昭和54)年に開館した同施設は約30年の間に小さなリノベーションはあったものの、今回のような大規模なリニューアルは初めて。

 今回のリニューアルでは、会場全体をモノトーンで仕上げた。黒い室内で照明をうまく使うことで展示された資料への注目度を高める。

 以前は1,600店ほど展示してあった資料も1,000点ほどに厳選した。「ヤゲワニ化石」「ナウマンゾウの化石レプリカ」を展示した旧石器時代から縄文時代、弥生時代、古代、中世、近世、近現代と時代の流れを感じながら観覧できるよう展示スペースも一新。展示物には、市内鳥居松遺跡から出土した国外に例がない古墳時代の金銀装大刀(浜松市指定文化財)や江戸時代の大判・小判などの最新資料も用意する。

 順路を示す床の印には、ナウマンゾウの足跡から原始人の足跡、靴を履いた人の足跡と遊び心ある工夫も施す。映像コーナーでは昔の浜松市の様子を上映し、解説コーナーでは浜松市の資料をタッチパネルで閲覧もできる。展示室には常時学芸員などが常駐し、説明などの対応も行う。

 同施設の宮崎貴浩さんは「以前は古い時代の資料に偏ったところがあったが、新しい展示物も入り、歴史的な視点からのバランスもよくなり、全体的にまとまった展示になった。資料数は減らしたが、じっくり見られる展示となっている。映像コーナーやタッチパネルなどの新しい設備もあるので活用してほしい」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜定休(春休み期間は無休)。

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