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浜松・曳馬にそば店 産地異なる4種の手打ちそば提供

そば店「手打ちsobaya・小料理」店主の吉福さん

そば店「手打ちsobaya・小料理」店主の吉福さん

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 そば店「手打ちsobaya・小料理」(浜松市中央区曳馬、TEL 053-569-6209)が9月30日、オープンした。

ランチメニューの「五種椀子そば」

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 店主の吉福陽一さんは関西の京料理店で10年ほど修業した後、浜松市内の和食店で腕を磨いた。その後、もともとそばが好きで京料理店時代にそばについて学んだ経歴があったことから、そば店「蕎里(きょうり)」(中央区半田町)で10年間、そばづくりの経験を重ねた。ひき方や打ち方などのさまざまな手法を学ぶ中で自分の思い描くそばを提供したいと考え、「蕎里」ののれん分けとして同店をオープンした。

 店舗面積は、約30坪。席数は、テーブル席10席、カウンター席5席、掘りごたつ席16席。店内は、客席から調理する様子が見られるオープンキッチンスタイル。壁紙にはそばの実の甘皮をイメージしたうぐいす色を選び、落ち着いた和の空間に仕上げた。

 同店では、青森県、群馬県、茨城県、山形県産のそばを用意し、割合、打ち方、切り方などを変えたメニューをそろえる。青森県産そばの実の外皮を取り除いてひいた二・八そば「丸抜きひきそば」(880円)をはじめ、ひき方を変えた2種類の群馬県産そば粉を混ぜた極太の九・一そば「双ひきそば」(920円)などを提供する。吉福さんは「食感や風味を食べ比べ、好みのそばを選んでもらいたい」と話す。

 食べ応えのある厚さに切った「カモ焼きハーフ」や「京風だし巻き」(各600円)など酒と相性の良い小鉢料理も多数用意する。大根、卵など「そば屋のおでん」(3種盛り=500円、7種盛り=870円)は、1年通して提供する。酒類は、そばの味を邪魔しないという辛口ベースの日本酒やそばを原料としたウイスキーなどを取りそろえる。吉福さんは「お酒やおつまみを楽しみ、締めにそばを食べる『そば前』の文化も多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 ランチセットは4種類を用意。富士山をモチーフにデザインした椀(わん)にそば5種類を盛り付け、小鉢3種を加えた「五種椀子そば」(1,630円)や、「丸抜きひきそば」をはじめとするそば3種類を味わえる「そば三種の味がさね」(1,570円)などを提供する。

 オープン後は、ランチタイムの来店客が多く、今後はディナータイムも集客できるよう期待する。吉福さんは「手打ちそばは価格が高いイメージをもたれがちだが、できる限りリーズナブルな価格で提供するので、地域の方に気軽に利用してもらいたい。多くの人にそばの魅力を知ってもらえたら」と話す。

 営業時間は、11時30分~14時30分、18時~21時30分(火曜はランチ営業のみ)。水曜定休。

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