
「小さなお菓子屋さんLieto」(浜松市中央区笠井新田町)がオープンして1カ月がたった。
オーナーの黒石つづりさんは、パン店で働いていた祖父の影響で幼稚園のころから菓子作りに興味を持ったという。小学生のころは学校の図書室から借りたレシピ本でホットケーキやクッキーを焼き、卒業アルバムには「10年後の夢」として「自分のお店を開く!」と書いたほど。高校卒業後、浜松市内の菓子製造や接客の現場で経験を重ね、9月6日に念願だった独立を果たした。
店舗は自宅兼工房の一角で、広さ約4坪。ふだん菓子作りに使っているカウンターを、営業日にはそのまま販売カウンターとして活用している。商品は焼き菓子が中心で、旬の素材を生かした約10種類のクッキーやマフィンを並べる。
一番の売れ筋は、厚めでしっとりしたクッキー生地にアーモンドスライイス入りのキャラメルヌガーをコーティングした「フロランタン」(430円)。月替わりで10種類のクッキーを詰め合わせた「季節のクッキーアソート」(600円)や、厚焼きでサクサクとした食感が楽しめる「ディアマンクッキー」(350円)も人気という。「ディアマンクッキー」は一袋でバター、コーヒー、抹茶、チョコチップの4つの味が楽しめる。月に一度、好きな菓子を自由に選べる「クッキー量り売り」も行っている。
店舗での営業は週末や祝日を中心で、商業施設や各種イベントでの出張販売もしている。販売日程は公式LINEやインスタグラムに掲載する。黒石さんは「季節ごとに『見て楽しい』『食べておいしい』と感じてもらえる、そんなワクワク感を皆さんにお届けしたい」と話す。
営業時間は、土曜・日曜=11時~17時、平日・祝日=14時~18時。