
浜名湖の歴史と文化を体感できる新体験ツアー「浜名湖でよみがえる江戸の旅路 今切(いまぎれ)の渡しと宿場町散策」が10月5日~12月7日、毎週日曜に開催される。
ツアーを販売するのは、公益財団法人浜松・浜名湖ツーリズムビューロー(浜松市中央区板屋町)。江戸時代、東海道随一の難所といわれた「今切の渡し」を再現した舟旅と、「古里ガイド」の案内による宿場町散策をセットで楽しんでもらおうと企画した。
今切は1498年の明応地震などで浜名湖と遠州灘を隔てていた砂洲が決壊し、湖と海がつながってできた水道。「今、切れた」という意味からこの名がついた。江戸時代にこの水道を渡るために使われた舟が「今切の渡し」。徳川家康は1600年に渡船場と「新居関所」を設けて、東海道を行き交う旅人や武器を厳しく取り締まった。
ツアーは、弁天島海浜公園から舟で出発し、かつての渡船場「北雁木(きたがんげ)」(浜松市中央区舞阪町)や弁天島シンボルタワーをめぐって洲崎橋(湖西市新居町)で下船。新居古里ガイドの会の案内で、国内にただ一つ残る江戸時代の関所建物「新居関所」(湖西市新居町)や宿場町情緒をしのばせる「旅籠 紀伊国屋資料館」「小松楼まちづくり交流館」などを散策・見学する。通行手形作成・通関体験や記念撮影も行う。
浜松・浜名湖ツーリズムビューローの担当者は「江戸時代の旅人と同じ景色をたどることで浜名湖の魅力を再発見してもらえたら」と話す。
開催時間は、9時15分~12時、12時 30分~15時15分の2回。10月26日と11月30日は開催しない。料金は、大人6,000円、子ども(4歳~小学生)3,000円。人数は各回2~10人で乗り合いで乗船する。申し込みは、地域オンライン旅行予約サイト「浜松・浜名湖やらまいかツーリズム」で受け付ける。