職業体験とハロウィーンを掛け合わせたイベント「浜松未来フェスティバル」が10月26日、「葵広場・浜松城公園」(浜松市中央区元城町)で開催される。主催は浜松商工会議所青年部。
今年創立40周年を迎えた同団体。節目を記念し、市民参加で新しい型のイベントとして企画した。小学生を中心に、将来の夢や職業への興味を育む職業体験をメインコンテンツに据えるとともに、仮装で楽しむハロウィーンの要素を取り入れ、幅広い世代が参加できる構成とした。来場者には仮装しての来場を呼びかける。事業委員会委員長の齊藤隆幸さんは「イメージは将来の夢につながるテーマパーク。ハロウィーンを楽しみながら『こんな仕事があるんだ』と発見してもらいたい」と話す。来場者数は約3000人を見込む。
同団体では例年、市への政策提言を行っている。今回の事業は、過去の提言テーマの一つである「浜松市の人口流出問題」にも通じる取り組みとして位置づける。子どもたちに地元企業の仕事を知ってもらうことで、地域の魅力や働く楽しさを体感してもらい、将来的な地域定着につなげることを目指す。
当日は、「スポーツ」「クリエーター」のほか、建設体験をそろえた「ビルディング」など、地元企業によるテーマ別の職業体験ブースを用意。河合楽器製作所によるピアノ職人体験や、スペイン料理店による巨大パエリア作り体験など、楽しみながら学べるプログラムが20以上並ぶ。
飲食ブースには、大阪・関西万博にも出店した「春華堂」の「和栗キッチンカー」をはじめ、スイーツ、カレー、フローズンドリンクなどを提供するキッチンカーも並ぶ。ハロウィーン関連では、仮装グッズの無料配布(数量限定・先着順)を行うほか、ルネサンスデザイン・美容専門学校の生徒がハロウィーンメークやネイル体験を行う。
イベント終了後には「日本e-ランタン協会」が体験会を開催し、ランタンの光の下で仮装のまま写真撮影を楽しめるという。
「子どもだけでなく、保護者や偶然浜松城を訪れた人も楽しめるようにした。多くの方に来場してほしい」と齊藤さん。同団体会長の豊田晃央さんは「仕事する大人を見てかっこいいと感じてもらえる場にしたい。自分の未来を想像できるような機会にしてもらえたら」と意気込む。
開催時間は10時~16時。入場・体験は無料。ランタンイベントは16時~18時30分。要予約。ランタン体験は5,980円~。