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浜松のソースメーカーが「ミカン酢」開発-素材感と飲みやすさのバランスを実現

「みかんde酢」を手に期待を込める鳥居社長

「みかんde酢」を手に期待を込める鳥居社長

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 浜松の老舗ソースメーカー「鳥居食品」(浜松市中区相生町、TEL 053-461-1575)が8月19日、静岡県産の完熟ミカンを100%使ったミカンの酢「みかんde酢」を発売した。

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 「静岡県の特産物であるミカンを使った酢を開発したい」と4年ほど前から開発に着手したが、かんきつ系の果物に含まれる油分特有の酸化による味の変異が問題となった。「酢のような長期保存を行うものには向かないのが定説で、大手もなかなか手を出していない。他社の商品を見てもミカンの素材感と飲みやすさのバランスのとれた商品は無かった」と社長の鳥居大資さん。4年間の製造の中で、試行錯誤を重ねて鳥居さんも納得の商品バランスを実現する事に成功し、商品化にこぎ着けた。

 同商品はもともと疲労回復効果のある酢を、効果的に摂取するために飲用として開発し、1年ほど前にはほぼ完成していた。しかし、当時行われた消費者参加型のモニタリング調査の中で「できることなら飲用としてだけではなく、調理にも使いたい」の意見が多く集まり、味のさらなる改良を行った。「おかげで、いろいろな料理にも使える品質の高い商品に仕上がった。さわやかな酸味が特徴なので、サラダのドレッシングや酢の物だけでなく、レモン代わりに揚げ物に軽くかけて使っても合うと思う」と鳥居さん。

 価格は630円(500ミリリットル)。工場直売所とネット販売以外に20日からは静岡県内の遠鉄ストア全店で販売を始める。そのうちの富塚店・初生店・祝田店・向宿店・浜北店では21・22日、有人の試飲販売を行う。10月からは県内の小売店向けの販売も開始予定。

 鳥居さんは「当社はこれまでも地域密着型の企業として成長してきた。今後もこうした地元の特産品を生かした新商品開発を行っていきたい」と意気込む。

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