浜松・頭陀寺に8月4日、カフェダイニング「APARTMENT LOBBY(アパートメント ロビー)」(浜松市南区頭陀寺、TEL 053-4653708)がオープンした。
オーナーの日内地謙さんは2004年、家具雑貨店「アパートメントストア」を開いた。昭和レトロな家具や雑貨、オリジナル家具を販売し、2009年12月に同所に店舗を移転。今回は家具店を2階に移動し、1階をカフェダイニングとした。
日内地さんは「7~8年前からカフェを開いてみたいという思いがあった。家具を中心にやってきて、そこから店舗リノベーションなどの仕事も手掛けてきたが、お客さんの店なのでどうしても全てが自分の好みのものは作れなかった。ここは100%納得できるものを作れたと思う」と話す。
店舗面積は20坪。席数は28席。白い壁に床はフローリング。レトロ感が漂う家具や照明、小物が独特の雰囲気を作る。メニュー表やコースターはテント地を利用した手作りのもので、細部にまでこだわりを見せる。
日内地さんは「ちょうど店をやろうと思った時に東日本大震災があったので、ショックで1~2週間仕事ができなくなった。やめてしまおうと思ったこともあったが、何とかオープンにこぎ着けられた。工事は自分たちで行い、準備から数えると3~4カ月かけて作った。時間はかかったが家具なども気に入ったものをそろえることができ、全体的に楽しみながら作ることができた」と振り返る。
メニューは「ラタトゥイユ」(630円)、「ターキッシュタンドリーチキン」(840円)、「フルーツトマトのニョッキ」(940円)、「自家製ドライトマトのパスタ」(890円)、「しらすとチーズのリゾット」(940円)などで、スタッフで試食会を繰り返し開き考案した。
野菜を使った料理も多く、素材は市内の契約農園のものを中心に使う。ビール(580円~)やカクテル(520円~)、ワインや焼酎などのアルコール類も取りそろえる。ランチは週替わりでメーンにドリンクとスープが付き970円から。追加でデザート(270円)も用意する。
日内地さん「家具のみを扱っている時と比べて、女性客に関しては幅が広がった。家具に興味のない人でもこの雰囲気を気に入ってくれているようだ。年齢層の高い人も来てくれ、既に何度も足を運んでくれる人もいる。コミュニティーではないが、スタッフと客のふれあい、つながりの生まれる場所になれれば」と話す。
「家具を始めるころからカフェ巡りが好きで、『こういう店ができたらいいな』と思っていたものが今回実現できた。以前にホテルで働いていたことがあり、そのころからホテルをやってみたいと思ったのが、実は始まり。夢は、『1日を楽しむ=時間を買ってもらう』という意味で、洗練された理想のホテルを作ること」とも。
営業時間は12時~15時、18時30分~23時(土曜・日曜=12時~23時)。火曜・第3月曜定休。