浜松・蜆塚の「浜松市博物館」(浜松市中区蜆塚4、TEL 053-456-2208)で現在、特別展「浜松城主 掘尾吉晴展」が開かれている。
堀尾吉晴は現在の愛知県西部である尾張国出身の大名で、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に仕えていた。10年間浜松城に在城し、城に石垣を築いて天守を建てるなど、近代以降の浜松の町並みを形作った。「堀尾吉晴は出世城と呼ばれる浜松城で大出世をした。出世人の代表として取り上げようと思い、開催に至った」と話すのは学芸員の栗原雅也さん。
展示スペースは約106坪。堀尾家の始まりから織田信長や豊臣秀吉に仕えた時代、浜松城在城期など、堀尾吉晴の出世に至るまでの経緯をたどる構成。「堀尾吉晴像」「豊臣秀吉像」などの掛け軸をはじめ、重要文化財の「出雲大社棟札」「堀尾家系図」など、51点を展示する。
「現在再現されている形の浜松城を建設した堀尾吉晴を詳しく知ってもらいたい」と栗原さん。「浜松市民の方にとって、今までの浜松城のイメージを見直すきっかけになれば」とも。
開館時間は9時~17時。月曜休館。料金は、大人=500円、高校生=200円、小中学生=無料。11月25日まで。