浜松・蜆塚にパン店「L'atelier Tempo(ラトリエ テンポ)」(浜松市中区蜆塚、TEL 053-452-8770)がオープンして1カ月がたった。
店主の古山健人(けんと)さんは曾祖父(そうそふ)の代からパン店を営む家庭に生まれ、幼いころから自らもパン店を開きたいと考えていた。製パン学校に進学した後に大阪と東京でパン作りを修業し、30歳をきっかけに独立を決意して地元である浜松で店を開いた。
店舗面積は約15坪。店内は古山さんが自らしっくいや和紙など自然素材を使った内装にした。入り口のドアや陳列棚は地元の天竜杉を使った。
メーンのフランスパンは主原料の一つであるイーストを極力減らし、穀物や果物から作られた自家製の天然酵母を使い、低温で時間をかけて発酵を行っている。しっとりとした食感を出すために一般的なパンよりも水分を増やすなど作り方にこだわる。古山さんは「天然酵母のパンは手間が掛かるので、お店で使われることはあまりないのでは」と話す。総菜パンやサンドイッチは地元で作られた野菜を使うよう心がけ、地産地消にも取り組む。
古山さんは「食感が独特なので、違いを感じてもらえれば。パンを通じてヨーロッパのパン文化を知ってもらえれば」と話す。
営業時間は7時~17時。日曜・第3月曜定休。