静岡県熱海市で企業研修事業を行う株式会社Gensen & Co(ゲンセンアンドコー)(本社:静岡県熱海市、代表取締役:佐々木梨華、以下「Gensen & Co」)は、公益財団法人岡田茂吉美術文化財団(本部:静岡県熱海市、代表理事:中島宏平、以下「MOA美術館」)と共同で、AI時代に必要とされる「感性」「創造性」「ウェルビーイング」を育む企業研修「Art Insight Program(アート・インサイト・プログラム)」の提供を開始いたしました。
本プログラムでは、美術鑑賞や花をいける体験を通して感性や共感力を高める体験型の学びを提供し、変化の激しい時代に対応できる創造的な人材の育成を目指します。
公式ウェブサイトでもページ(https://gensenandco.jp/lp/03.html)を公開しましたので、お知らせいたします。
本取り組みは、熱海エリアの企業・団体向けプログラム・アクティビティを拡充していく第一弾となります。今後も熱海の事業者と連携し、プログラム・アクティビティを企画・提供して参ります。

Webページキービジュアル
AIの進展により、業務の自動化・効率化が進む一方で、人間らしい価値の創出が企業の競争力を左右する時代となっています。また創造性や課題解決力を引き出すには、従業員が心身ともに健康で、自律的に働ける状態である「ウェルビーイング」が欠かせません。多様性、共創力、対話力を重視した組織づくりを行うことで、従業員のウェルビーイングを向上させ、組織の生産性向上や、優秀人材の獲得と定着に繋げることが経営戦略上の重要テーマとなっています(※1)。
※1.ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)『The Business Case for Investing in Employee Well-being』(2021)では、「従業員の幸福度が高い組織ほど、生産性・創造性・離職率改善に好影響を及ぼす」と指摘されています。
MOA美術館は、国宝や重要文化財を含む日本有数のコレクションを所蔵し、館内は自然光を活かした開放的な空間が広がり、相模湾を望む絶景も楽しめます。
創立者・岡田茂吉(1882-1955)は、生涯を通じて花をいけることを楽しみ、「花と話をして、その花の心をいける」という言葉や論文、いけばな作品を写真に残しました。こうした想いを受け継ぎ、当館では、美術品の展示にとどまらず、日常の中で気軽に美を楽しめる“花のある暮らし”を提案しています。また花と向き合うことで、人の感性や自己認識力、創造性、そして人間関係力など、多様な能力を育むことができるという可能性に注目し、誰もが楽しみながら学べる教育プログラムを確立しました。この取り組みは「光輪花クラブ」として広がり、現在、国内外14カ国で活動を展開しています。
「Art Insight Program」は、MOA美術館での美術鑑賞や花をいける体験を通じた学びと、ウェルビーイングの向上を融合した実践型プログラムとして開発されました。

プログラムの会場となるMOA美術館
本プログラムでは、美術品や花を五感で味わうことで、自身の中に湧き上がってくる感性・創造性が刺激されます。また、美術館でのアート体験という日常の職場とは異なる越境体験による学び(越境学習※2)を促します。アート体験を通じて、日頃の対人関係や仕事への向き合い方、自分の価値観の振り返りを行い、学びを今後に活かすことができます。
※2.越境学習とは、所属する組織の枠を越え(“越境”して)学ぶことです(法政大学大学院の石山 恒貴教授は、「自分にとってのホームとアウェイを行き来することによる学び」、と定義)。越境した現場では、普段のビジネスの現場とは異なる環境に身をおき、自分自身の「当たり前」、「常識」、「暗黙の前提」に気付き、自分自身の価値観や軸を再確認することにつながります。また、越境体験を通じて、視点・視野の拡大やリーダーシップの醸成につながるとされており、経済産業でも、現代に求められる人材育成の手法として推進されています。

五感で感じる、感性を研ぎ澄ます

美術や花と対話し、自分と対話する

非日常空間での越境学習

内省を促し、日常に生かす
期待される効果

1.自己理解が深まり、リーダーシップが磨かれる感じたことを内省し、価値観やリーダーとしてのあり方を振り返ります。アート体験により感性が磨かれ、判断力や共感力の高まりが期待されます。

2.他者理解、チームビルディングに繋がる自分自身についてだけではなく、他者の考え方や多様性の理解に繋がります。職場で実施することで、関係性の変化が期待できます。

3.マインドフルネスの効果が期待できる今この瞬間にじっくり向き合うことで、雑念を手放し、ストレスの緩和に繋がります。また日常に生かすことで、生産性や創造性の向上が期待できます。
実施概要(例)
- 対象:企業の経営者・管理職・リーダー層向けのプログラム、部署単位でのチームビルディング等
- 日程:2025年6月より随時実施(予約制)
- 所要時間:スタンダードプログラムは2.5時間
- 参加費:8,800円(税込)※MOA美術館入館料込
- 実施場所:MOA美術館内(出張での実施も可能)

FLOWER DIALOG WORKSHOP実施の様子
スタンダード・プログラムA FLOWER DIALOG WORKSHOP一輪の花と向き合い、花をいけるワークを行います。花を見た時に、「いいな」「きれいだな」という自分の感覚に素直になってみます。花をいけることを通じて感じたこと、考えたことを他者と共有し、また他者の作品の鑑賞から多様な感性を学びます。
【タイムスケジュール例】
10:00~ オリエンテーション
10:10~ ワーク1.「美しいもの見つけ」
11:10~ ワーク2.「花をいける」
12:10~ 振り返り(12:30終了)
※開始・終了時間は一例です。ご要望に応じて、開催いたします。
※進行状況に応じて、時間は変更になる可能性があります。

ART DIALOG WORKSHOP実施の様子
スタンダード・プログラムB ART DIALOG WORKSHOPMOA美術館の作品の中から、好きな作品を一つ選んで味わうワークを行います。想像を膨らませ、五感を研ぎ澄まして自分なりに湧いてくる見方、感じ方を大切にします。また他者の感じたことを聞き、感じ方の違い、自分自身の価値観に気づきを得ます。
【タイムスケジュール例】
10:00~ オリエンテーション
10:10~ ワーク1.「美しいもの見つけ」
10:40~ ワーク2.「対話型美術品鑑賞」
12:10~ 振り返り(12:30終了)
※開始・終了時間は一例です。ご要望に応じて、開催いたします。
※進行状況に応じて、時間は変更になる可能性があります。
ご要望に応じたオリジナルプログラムのご提供も可能です。エグゼクティブ向けのプログラムや、マインドフルネス、チームビルディングプログラム等、組織課題をヒアリングし、目的に応じたプログラムをご提案します。数時間~1日間または2日間のプログラム設計、出張開催や多人数での開催にも応じます。
受講者の声
企業・団体に対する研修プログラムとして提供した実績が多数あります。参加者の声の一部を、ご紹介します。
<大手不動産会社勤務 30代・女性>
私は普段、花はほぼ触らないです。この花の実習では、花の気持ちを汲み取って、その良いところを生かすために、相手に委ねてバランスを取ることを初めて知り、自然に委ねてみようと改めて思いました。また、花を多角的に見る大切さを知り、「正面がきれい」などの自分が持っている固定観念を外すことの重要性を体感しました。
花と対話し、相手を信頼して委ねることで自然な調和が生まれることを知りました。自分の抱えすぎる傾向を見直すきっかけになりました。感覚を通じて得られた学びが大変新鮮で、ビジネスにも応用できる有意義な内容でした。
<大手研修会社勤務 50代・男性>
いけばなにこれまで縁がなく、「一輪挿しに1時間もかけるなんて」と最初は思いました。しかし、実際に取り組むと、花や花器とじっくり向き合い、角度を変えて見方を変える体験がとても楽しく、学びの多いものでした。
花いけを通じて、ただ一つの見方に固執せず、多様な側面を捉える大切さを実感しました。この学びは、人間関係や仕事における評価や会話にも応用できると感じました。また、花をいける際に五感を使い、感覚を研ぎ澄ますことの必要性を感じました。今後は、傾聴や相手の背景を考えながら会話をする際に、この体験を活かしていきたいと思います。
<大手商社勤務 30代・男性>
自分はゴールを先読みして行動する性格ですが、花いけの体験を通じて、その先入観や価値観を手放す必要があると感じました。また、自分自身と向き合う静かな時間を持つことができました。この時間は、普段の仕事や日常では得られない貴重なものでした。
また他の参加者のいけばなを見ることで、その方の人となりが垣間見え、コミュニケーションが深まったことも有意義でした。花いけを通じて生まれる作品には、各自の感性や考え方が反映されており、それを観察することで、新たな視点で相手を理解するきっかけが得られました。
MOA美術館からのメッセージ
「美しい」「いいな」と感じる心の動きは、誰もが持つ美意識であり、創造力や対人力を育む原点です。日本文化は、自然の力を暮らしに活かし、感性を大切にしてきました。中でも花は、自然美の象徴です。さらに、大地の恵みや季節の移ろいといった自然の力を映し出す存在でもあります。AIが進む現代、企業には「人的資本経営」や「ウェルビーイング」の実践が求められていると伺っています。「Art Insight Program」では、花や美術品と向き合い、美が引き出す感性に気づくことで、新たな自分に出会う体験が得られます。「美の力が人の生き方を変える」と、私たちは確信しています。そして何より、このプログラムは、構えず、楽しみながら変化していける体験です。ぜひご体感ください。
プログラムのWebページはこちら
本プログラムに関するお問い合わせはこちら
株式会社Gensen & Coについて
Gensen & Coでは、2019年に熱海での企業研修事業を立ち上げ、首都圏の企業を中心にこれまで100社1,200名以上の方々にプログラムを提供してきました。地域の特色を活かした企業研修プログラムを企画・提供し、満足度の高い滞在を提供することで、地域のファンづくりに貢献してまいります。
社員旅行・企業研修向けのプログラムを開発・提供したい熱海の事業者様からのご相談も承ります。
お問い合わせからご連絡ください。
■会社名:株式会社Gensen & Co
■住所:静岡県熱海市銀座町10-19
■代表取締役: 佐々木梨華
■事業内容:
- 企業・団体向けの研修事業
- 熱海市の社員旅行・合宿等の満足度を高めるための事業
- 調査研究事業
- まちづくり事業
■URL:
https://gensenandco.jp/

株式会社Gensen&Co
Gensen & Coは、長年、熱海でまちづくりに取り組んできた「まちづくり会社」によって設立されました。
熱海のまちづくりの現場で培った実践知とノウハウを活かし、企業の経営課題の解決につながる研修プログラムを企画・提供しています。また、消費型ではなく、学びや価値を生み出す観光体験を提供します。「100万人が1回来るのではなく、1万人が100回来たくなる」ような滞在を目指し、地域の方々と連携しながら共につくり上げています。
"Gensen"は、"Generate next society with enterprise"の頭文字をとり、地域が企業と共に未来を創っていくという想いを込めています。また、社会課題先進地である熱海から、新たな事業や人材が生み出される「源泉」としていきたいと考えています。
"& Co"は、「共に~する」「仲間たち」という意味があり、多様な人々が、地域や組織、セクターの枠組みを超えて、組織や事業、社会を共に創っていくという想いを込めています。