
鈴木千恵さん・濱直史さん共同制作「共存共栄」(2025年)
駿府博物館(所在地:静岡県静岡市駿河区)は2025年10月25日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで、特別展「Love Art Peace~きらめく立体切り絵とアートGETA」を開催します。本展では、伝統文化を独創的なアプローチで現代アートへと昇華させる2人のアーティスト、濱直史さん(立体切り絵)と鈴木千恵さん(塗り下駄アート)の作品を展示します。
本展のタイトル「Love Art Peace~きらめく立体切り絵とアートGETA~」は「アートを通じて愛や平和といった現代的なテーマを深く考えるきっかけを提供したい」という思いから名付けられました。
濱直史さんは約13年間、「立体切り絵」という独自の表現方法を追求し続けています。紙を切った後に丁寧に折り上げることで生まれる彼の作品は、光と影を重要な構成要素とし、平面では表現し得ない驚くべき立体感を持っています。かつて音楽活動をしていた濱さんの作品は「見たことのないものを見る驚き」を鑑賞者に届けます。

濱直史さんの作品「折り鶴~源氏車」
鈴木千恵さんは、日本の伝統的な下駄を「キャンバス」として活用し、現代的なデザインを加えるアーティストです。靴デザインへの関心から、日本の固有文化である下駄に魅力を感じ、現代の感覚にマッチする大胆なデザインや立体的な装飾を施します。伝統を継承しながらも、下駄の新しい価値を創造する彼女の作品は、「履けるアート」としても注目を集めています。

鈴木千恵さんの作品「シンデレラ」
本展では、互いに異なる分野・スタイルを持ちながら、伝統を現代に再解釈するという共通点を持つ二人が初めて共同制作した作品
「共存共栄」を展示します。
濱さんの繊細で精緻な切り絵と、鈴木さんの大胆かつモダンな下駄デザインが融合したこの作品は、
全く異なる表現が化学反応を起こし、新たな価値を生み出した証です。制作過程では、互いの技術と表現力に刺激を受け合ったという二人のアーティスト。その相互作用から生まれた「共存共栄」は、本展のハイライトとなるでしょう。
駿府博物館は伝統的な素材を使いながらも現代的な感覚で作品を生み出す2人のアーティストを通じて、「
美術に初めて触れる方も含め、地域の方々が気軽に足を運べる」展覧会を目指しています。
独創的な発想と卓越した技術が融合した本展は、アートファンだけでなく、ものづくりやデザインに関心のある方、そして現代社会における人間の創造性に触れたいすべての方にとって、心に残る体験となるはずです。
展覧会名:企画展「Love Art Peace~きらめく立体切り絵とアートGETA」
会期:2025年10月25日(土)~2026年1月12日(月・祝)休館日:
休館日:月曜日。祝日、振替休日は開館し、翌日休館。※12月22日(月)~2026年1月3日(土)は冬季休館
開館時間:午前10時から午後5時まで(午後4時半までに入館)
会場:駿府博物館
観覧料:高校生以上 800円
関連イベント
1.「濱直史ギャラリートーク」10月26日(日)11:00~11:30 無料(要入館料、事前申込不要)
2.SBS学苑講座 濱直史の立体切り絵の世界~「鶴」を創る~ 10月26日(日)13:30~15:30
お電話または下記URLより、お申込・お問い合わせください。
TEL:054-282-1191(SBS学苑静岡校)
https://www.sbsgakuen.com/sbs/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8443682