浜松・松城の浜松市美術館(浜松市中区松城、TEL 053-454-6801)で現在、企画展「ウルトラマン創世記展~ウルトラQ誕生からウルトラマン80へ~」が開かれている。
ウルトラマンの撮影で使用された道具や資料などを一般公開するために昨年4月から行われている同イベント。浜松を含めた全8カ所で行われる予定で、読売新聞社や美術館連絡協議会と共に各地域の団体が主催となり開催する。
1966(昭和41)年に始まったウルトラQから1981(同56)年に放送終了となったウルトラマン80(エイティー)までの8シリーズの展示を行う同展。作品数は約1000点で、そのうち85パーセントは特撮グッズのコレクターである西村祐次さんが個人で収集したもの。残りは「円谷プロダクション」(東京都渋谷区)で保管されている資料となる。
展示は4部構成。第1部はウルトラQからウルトラセブンまでの内容を紹介。撮影に使われた古代怪鳥「ラルゲユウス」の脚のモデルや、撮影時のウルトラセブンのマスクなどを展示。第2部は美術スタッフなど裏方にスポットを当てたコーナー。パネルで仕事内容を紹介したり、怪獣のデザインイラストを掲示したりなど、普段の映像では知ることのできない情報を公開している。
第3部は帰ってきたウルトラマンからウルトラマン80までの資料を展示。当時使われていた台本や、ウルトラマンタロウの手のモデルなどをそろえる。第4部は当時販売されていたウルトラマンのプラモデルのパッケージや、ウルトラマンが特集された子ども向け雑誌を展示している。
関連イベントも企画されており、7月5日にハヤタ隊員役の黒部進さん、8月10日にモロボシダン隊員役の森次晃嗣さんが来場。撮影秘話を語るトークショーやサイン会を実施する。「隊員が来る珍しい機会なのでファンの方からの問い合わせも来ている」と同館スタッフの芹澤俊一さん。イベントはいずれも11時~12時30分、14時30分~16時の2回開催。先着70人限定で9時から整理券を配布する。
「大人から子どもまで楽しめる内容になっている」と芹澤さん。「浜松は『ものづくりの街』としても知られているので、撮影で使われた手作りの小道具などを見ていただき、あらためてものづくり精神について考える機会になれば」とも。
開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(7月21日、8月11日は開館、7月22日は休館)。料金は一般=1,100円、大学・高校・専門学生=700円、小・中学生=300円。8月20日まで。