浜松の移動型カフェが浜松城公園に移転-客層の変化に伴いメニューも変更

「タタズミcoffee」のワゴン車

「タタズミcoffee」のワゴン車

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 浜松で営業している移動式カフェ「タタズミcoffee」(TEL 090-7432-6187)が移転オープンして1カ月がたった。

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 店主の松島弘幸さんは以前他業種で働いていたが、もっと人と人とのコミュニティー作りができる仕事をしたいと考えていた。客と直接やり取りができるカフェのオープンを考案したが「固定のカフェだとほかの店との差別化が難しいのではないか」という思いがあり、店内に入らなくてもその店の雰囲気を知ることができる屋外店舗を検討。1年半前に移動式のカフェをオープンした。

 オープンから6月までは街中の「わいわいやらまいか広場」を拠点に営業を行ってきた同店。同所が6月に閉鎖したことから、「浜松城公園」(中区元城)に拠点を移し、新たに営業を開始することにした。

 公園内にある「中央芝生広場」の向かいに店舗となるワゴン車を配置し営業。「不特定多数の人が集まる環境なので、人と人とが繋(つな)がるコミュニケーションの場になればと思いこの地を選んだ」と松島さん。14席ほどの椅子やテーブルを用意し、ゆっくりくつろげる空間を作っている。

 販売するコーヒーは、日本のコーヒー文化を向上させる活動を行う「日本スペシャルティコーヒー協会」が定めた良質な味や香り、品質管理などの定義をクリアした「スペシャルティコーヒー」を使用。注文を受けてから摘出するエスプレッソで作った「アイスコーヒー」(300円)やミルクを混ぜマイルドな味わいに仕上げた「アイスカフェラテ」(350円)なども用意する。ほかにも浜松の老舗パン店「松月堂」(中区和地山)のパンと、ドイツやオランダの食肉加工品の国際コンテストで金賞を受賞したハム工房「レッカーランド フクカワ」(中区西伊場)のポークフランクを使った「ホットドッグ」(500円)などのフードメニューも提供する。

 移転したことで大人がメーンだった以前の客層から、家族連れや子どもメーンの客層に変化した。それに伴い「かき氷」(400円)の注文数が増えたため、氷の量やトッピングを増やし、ボリューム感を出すよう意識したという。子どもの小遣いでも買えるように300円のかき氷も用意している。

 「移転してから1カ月以上がたち、少しずつ常連のお客さんも増えてきた」と松島さん。「緑豊かな浜松城公園で新たな出会いの場として利用していただけたら」とも。

 営業時間は10時~17時。イベントなどにも出張する場合があり、スケジュールはホームページで確認できる。月曜・金曜定休。

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