浜松・千歳の「千とせ綴(つづり)や」(浜松市中区千歳、TEL 053-458-1311)が11月15日、2周年を迎えた。
木の質感と黒を基調としたシックな和風の店内で串揚げスタイルの天ぷら「串天ぷら」をメーンに提供する同店。天ぷらには珍しい「フォアグラ」や「牛ホルモン」、「つぶ貝」など約60種類を用意する。店舗面積は28坪、席数は46席。
2年目は「満足できる変化ができた一年だった」と店主の金原道生さん。今まで仕入れ業者に任せていた仕入れを自社で行う形態に変更。オープン当初には40種類だった串天ぷらメニューも約60種類まで増やし、串天ぷら以外のメニューも充実させたという。「自社の仕入れにより素材の質が上がったが、価格は下げることができた。価格を下げることで、お客さまが同じ費用で多くのメニューを試すことができるようになっている」と話す。
メニューは「串天ぷら」(1本100円~)のほか、馬肉を使ったユッケ「さくらユッケ」(680円)や無菌の保証書が付いたニュージーランド産の「生ガキ」(380円)、国産牛を使用した「牛バラ肉の角煮 温玉のせ」(880円)などを提供する。
看板メニューである串天ぷらの年間売上本数集計を行ったところ、1位がナスの天ぷらにソテーしたフォアグラを乗せた「フォアグラ串」(480円)、2位が黒七味と酢しょうゆで食べる「牛ホルモン串」、3位がカキをベーコンで巻いた「かきベーコン串」(240円)であったという。集計結果に対し「フォアグラ串が1位になった理由として、480円で高級食材であるフォアグラが楽しめるというお得感だと思う。今では、ほとんどのお客さまが来店時に頼む看板メニュー」と金原さん。2周年イベントとして12月15日まで、1位から3位までの3串盛り合わせを2割引きの800円で提供する。
3年目の目標は「メニュー開発力の強化」。串天ぷら以外のメニューをさらに充実させることで、串天ぷらを引き立てることが狙い。2年目は、生かきや馬肉のユッケ、和食など、調理に油を使わないメニューを増やしたことで、串天ぷらが多く出るようになったという。金原さんは「今年は串天ぷらが引き立つメニューをさらに増やすことで、お客さまの満足度を上げたい。多くのお客さまにもっと喜んでもらえる店になっていければ」と意気込む。
営業時間は17時~23時(金曜・土曜は24時まで)。日曜定休。