浜松の三ケ日みかんが使われた「トリスハイボール缶〈三ケ日みかん〉」が現在、地域限定で販売されている。
2011年にサントリーの静岡担当者やブランド開発の現場などが中心となり、地産地消で静岡を盛り上げられるご当地ハイボールの企画が持ち上がった。レシピを開発していく中でいろいろ試し、三ケ日みかんのジュースを加えたハイボールが非常においしかったことから販売を検討し、商品化に至った。
商品はサントリーが中心となり開発。試作段階で三ケ日町農業協同組合組と検討を重ね商品化。「若年層にも受け入れてもらえるよう、飲みやすいハイボールを意識した。この企画をきっかけにもっと三ケ日みかんの良さを知っていただけたら」と同組合長の後藤善一さん。完成した商品を飲食店で提供したところ好評だったため、2012年に缶での一般店頭販売を開始。「また販売してほしい」など消費者の声もあり、今年で3年続けての販売となった。
甘味と爽やかな酸味が両立したすっきりした味わいの同商品。缶のデザインには浜名湖と富士山、三ヶ日みかんのイラストをあしらい静岡らしさを表現。販売地域は静岡、愛知、岐阜、三重、石川、富山、福井の東海北陸エリアの7県。昨年は11月から発売し約48万本を出荷。3月ごろに完売した。今年は12月9日に販売を始め、約43万本を出荷。無くなり次第終了となる。三ヶ日みかん味のほかにも、九州限定の鹿児島ボンタン味や瀬戸内限定の瀬戸内キウイ味など各地域限定でハイボールが販売されている。
「ご当地ハイボールは家庭でハイボール缶を楽しんでいただけるチャンス」と同社ウイスキー部の高橋健太さん。「三ケ日みかんはハイボールとの相性も抜群なので、浜松をはじめ静岡県の多くのご家庭で楽しんでいただけたら」とも。
350ミリリットル入りでアルコール度数は5%。希望小売価格は160円(税別)。