浜松に伝統工芸品の雑貨店-日本各地の技術を生かした品ぞろえ

さまざまな工芸品が並ぶ店内

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 浜松・高塚に12月19日、雑貨店「和空間 りんでん」(浜松市南区高塚町、TEL 053-525-8682)がオープンした。

特殊な和紙を使ったバッグ

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 オーナーの坂井良行さんと店長の布施直也さんは以前勤めていた会社の同僚。かねてより2人で何か新しいことを始められないかと考えていた。布施さんが伝統工芸技術を使った雑貨職人のドキュメンタリー番組を見て感銘を受け、全国から雑貨を集め販売することを提案。「輪伝工房」という会社を設立し約1年かけ開店準備を行い今回のオープンにいたった。

 店舗面積は約15坪。カウンターや棚などは自ら手作りした。「職人の手作り雑貨を置くので、店もできる所は自分たちの手で作った」と布施さん。扉の取っ手部分を木材で作るなど、細かな部分にもこだわり、和の空間を意識して壁紙は和紙調のデザインにした。店名の「輪伝(りんでん)」は、「人と人とのつながりの輪」と「伝統を後世に伝えていく」意味を込めて付けた。

 商品は全国各地の伝統工芸技術を生かし作った生活雑貨などをメーンに100点以上をそろえる。山梨県の和紙メーカー「大直」(山梨県西八代郡)が開発した耐久性に優れた「ナオロン」という特殊な和紙を使った「クラッチバックwide」(税別3,500円)や、インテリア雑貨や建築金物などさまざまな商品を製造する会社「能作」(富山県高岡市)が作る自由に形を変えられる器「KAGO-スクエア-M」(同8,500円)などを用意。「実際に来店し、商品に触れ楽しんでいただきたい」と布施さん。ほかにも水玉模様やチェック柄などをデザインした女性用のふんどし「Lady’s Mocco ふんどし」(同1,980円)や、日本の伝統工芸品に認定されている「桐生帯地」で作られた犬の「ペットリード」(同4,800円)などもそろえる。

 また、地元の伝統工芸品も用意。遠州地方の工芸品を販売する「ぬくもり工房」(浜北区染地台)が作る遠州地方の伝統生地「遠州綿紬(つむぎ)」を使ったぽち袋「つむぎdeぽち」(同500円)を提供。「紙ではなく伝統生地で作ってあるぽち袋なので、特別な時に使っていただけたら」と布施さん。

 雑貨は新しい物を取り入れていき、常に置いている商品が変化していく店を目指す。「浜松では見かけない日本中の素晴らしい雑貨を集めている」と布施さん。「客の意見も取り入れて、客と一緒に作っていく店になれば」とも。

 営業時間は10時~19時。水曜定休。

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