浜松・田町で「空想楽器」展示会-幼稚園児の発想力でグランプリ受賞

さまざまなアイデア作品が展示されている会場

さまざまなアイデア作品が展示されている会場

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 浜松・田町の万年橋パークビル(浜松市中区田町)8階で現在、「空想楽器博物館 なんだこれ楽器発見プロジェクト入選作品展示会」が開催されている。主催は「UMI(ユーエムアイ)-未確認楽器接近遭遇隊-」。

グランプリを獲得した「おにがっき」

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 「音楽の街・浜松をもっと盛り上げていきたい」と考える人たちが集まり企画した同イベント。新しいアイデアを取り入れたいとの思いから、実在しない空想上の楽器を募集しその展示会を企画した。昨年7月から年末にかけての一般募集に寄せられた作品を展示している。

 応募作品総数は64点。審査員は愛知大学文学部メディア芸術専攻准教授の吉野さつきさん、浜松市楽器博物館の嶋和彦さん、打楽器奏者の片岡裕介さんの3人。アピールポイントと画像を見比べ、討論しながら審査。グランプリ1点、準グランプリ1点、優秀賞5点を選出した。

 会場では佳作を含めた33作品を展示。実物を作った作品もあればイラストで描いた作品、文章で構想をまとめた作品などアイデアの形態はさまざま。

グランプリを獲得したのは市内の幼稚園に通う廣谷晃一君が考案した「おにがっき」。ダンボールやトイレットペーパーの芯などで作った鬼のかぶり物をかぶり、トンカチでたたいて音を鳴らす。廣谷君によると、「節分の時に考えた鬼をやっつける楽器」という。

準グランプリ作品は穴あきおたまにストローを突き刺し、そのストローを吹くことで「シューシュー」と汽笛のような音が鳴る「ふくストロー」。見た目のインパクトに比べ音が小さいというギャップが面白いと評価されたという。

ほかにも、泡立て器の柄の部分を漏斗(ろうと)に通し擦り合わせて鳴らす「ギコギコ楽器」、缶やプラスチックの容器をどんぐりと枝で作ったスティックでたたく「ふくな」などを展示している。

 同団体代表の佐竹玄吾さんは「想像力を刺激する作品ばかり。いろいろな音に出会えるのでぜひ足を運んでいただきたい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は12時~19時。入場無料。3月15日まで。

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