浜松・篠原のジャム専門店「ひなたカフェ」(浜松市西区篠原町、TEL 053-543-6677)が作る「ゆずのマーマレード」が、「デールメイン・マーマレード・アワード2015」で銀賞を受賞した。
同コンテストは、イギリスで開催する全世界からさまざまなマーマレードが出品される世界最大規模のコンテスト。家庭で作られたものを評価する「ホームメード部門」、販売目的でメーカーが作ったものを評価する「職人部門」、旅館業から出品されたものを評価する「ホテル部門」の3部門を用意する。審査を務めるのは老舗百貨店のバイヤーやジャム専門家、有名ジャムメーカーなどで、1つ1つテイスティングしながら評価する。優秀なマーマレードの中からダブル金賞、金賞、銀賞、銅賞が選ばれる。
自家製のジャムやマーマレードなどをイベントで販売している同店。テレビ番組を見て世界的なマーマレードのコンテストが行われていることを知った代表の村松陽子さん。「自分が作ったマーマレードはどのように評価されるだろう」と興味を持ち出品することを決意した。
コンテストは2月中旬に開催し、約2700本のマーマレードが集まった。村松さんは職人部門に父親が作る無農薬のユズを使った「ゆずのマーマレード」と浜松産のレモン、ルビーグレープフルーツを使用した「青レモンのマーマレード」、「ルビーグレープフルーツのマーマレード」の3点を出品。審査の結果、「ゆずのマーマレード」が銀賞を、「青レモンのマーマレード」と「ルビーグレープフルーツ」のマーマレードが銅賞を受賞した。
受賞後はメディア取材を受けたり、常連客からの祝いの声を受けたりと多くの反響があったという。受賞のニュースで知ったという新規の客からの問い合わせも。商品はその時期に収穫された新鮮な素材を使うため、ゆずのマーマレードは1月、青レモンのマーマレードは11月頃に製造を予定している。ルビーグレープフルーツのマーマレード(850円)のみ6月末まで製造する。価格はそのシーズンの素材の仕入れ値により変わる。6月28日に磐田市で開催される手作り雑貨マーケット「めりめろ☆マルシェ」で販売を予定している。
「丹精込めて作ったマーマレードが評価されて素直にうれしい」と村松さん。「地元の素材を使った商品をこれからも作っていきたい」とも。
店頭での販売は行っておらず、購入する際は事前予約が必要。商品がなくなり次第販売終了。