浜松・肴町に4月6日、シアターバー「EL(エル)」(浜松市中区肴町、TEL 080-3070-5317)がオープンした。
店長の森田貴博さんは卒業後10年以上飲食店に勤務。30歳までに独立し、カウンターバーを開業したいと考えていた。勤めていた市内飲食店に客で来ていたオーナーと考えが一致し、「理想の物件が見つかった」ため開店にこぎ着けた。
店舗面積は約38坪。もともと2009年に閉館した老舗映画館「松菱劇場」の跡地で、その後結婚式場の2次会施設として使われていたため、200インチの大型スクリーンと音響がそのまま残っている。そのスクリーンを生かす形の3階と4階の2フロア構成になっている。
コンセプトは「上質な空間の提供」。席数はカウンター8席とテーブル32席の計40席で、コンセプトを実現するために、ゆったりと広くスペースをとっている。バー営業をメインに、店内空間を「SHARE」と「THEATER」の造語で「SHARETER(シェアター)」と名付け、結婚式の2次会やスポーツのパブリックビューイング、ライブ、カルチャースクールなどさまざまなシーンでの活用を考えている。クラブイベントも企画しているという。
2軒目や3軒目での利用をメインに考え、フードメニューは「オリーブとドライトマト」(500円)や「グリッシーニの生ハム巻き」(600円)、「生ハムの盛り合わせ」(800円)などを用意。ドリンクは強炭酸を使ったハイボール(700円)や生ビール(800円)、ウイスキー(800円~)など。ワインやシャンパンにもこだわり、市内のワイン専門店「パニエ」からワインリストを出してもらい仕入れて提供する。
今後について森田さんは「ディスコなどで遊んでいた方がまた来られるような、大学生などの若い世代が少し背伸びして大人の空間を楽しんでもらえるような店にすることで、幅広い世代の方に来店してもらえるようにしたい」と意気込む。
営業時間は19時~翌5時。セミナーなどの利用の場合は昼間も対応する。