浜松・西山の航空自衛隊浜松基地(浜松市西区西山町、TEL 053-472-1111)のサイトで6月から「家康くん献立」が公開されている。
同献立は以前から隊員用給食に取り入れていた「ヘルシーメニュー」を基に、浜松市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」をイメージして企画された。コンセプトは「健康オタク」といわれた徳川家康の食生活やたくましい身体を維持できたとされる「武士の飯」を参考に、隊員の食欲・健康増進を促すこと。市内にある基地として市と基地双方の発展に貢献することも目的の一つ。「ホームページで実際に使ったレシピを公開しているので、市民の方もぜひ挑戦してみてほしい」と広報班の江頭暁さん。
月1回のペースで作られる同献立。8月は「麦飯」「八丁味噌がけ」「白和え」「漬物」「漬汁」「西瓜」の6品が提供された。総菜に使う食材は家康が好んで食したとされるナス、浜納豆、タイなどが中心。主食の麦飯やハ丁みそなどの豆みそを使った汁物も家康に倣っている。江頭さんは「この献立は、栄養素をバランスよく摂取できるが、若い隊員には若干ボリューム感が不足しがちなため彩りや香りにも気を配り、食欲増進に配慮している」と話す。
「今後は『家康くん献立』を基地の代表的な献立にして行くとともに、浜松市長やミス浜松などの方に食べていただき、浜松市全体を盛り上げていきたい」と江頭さん。「献立は、引き続き旬の食材や八丁みそを使用した料理を中心に創作し、地産地消も可能な範囲内で行っていく」。