浜松・中央のアクト通りで3月11日、震災復興イベント「3.11 復光キャンドルナイト 夢~きぼうの道しるべ~」が行われた。主催は「3.11 はままつ東北復光プロジェクト」。
今年で4回目となる同イベント。「東日本大震災の悲劇を忘れないために浜松でも何かできないか」という思いから、常葉大学のボランティアサークルが主体となり同プロジェクトを発足した。震災が起こった3月11日に防災企画やろうそくを並べ追悼するイベントを毎年行っている。
当日は震災の危険性をより多くの人に知ってもらうため参加型の防災企画を行った。子ども向けの災害クイズコーナーや、浜松医科大学の学生による災害時の対応を説明するブースを用意し、地震の揺れが体験できる起震車を設置。震災が起きた14時46分には会場全体で黙とうをささげた。
会場に設営した8000本のろうそくには、地元の幼稚園児や小学校児童にイベントを通じ書いてもらった被災地へのメッセージを巻きつけたほか、通りの中央広場では1200個のろうそくを使い、サブテーマの「夢」の文字を描いた。「被災地の方々の夢を応援し、私たちも夢を持って生きていこうという思いを込めこの文字を選んだ」と同プロジェクト代表の石原尚真さん。
17時からろうそく点灯式を開き、スタッフや来場者が会場に広がり少しずつ明かりをともしていった。浜松市在住の佐藤裕美さんは「小さな子どもでも関心を持てる良いイベントだと思う」。同市在住の遠藤由佳子さんは「多くの方が平和を願っていることがよく分かった」と話す。石原さんは「震災から4年がたったが、被災地の復興はまだまだ多くの課題が残っている。3.11を忘れないよう復興活動を続けていきたい」と意気込む。