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浜松の日本料理店「いなせ」が10周年 夫婦二人で二人三脚

二人三脚で店を盛り上げる店主の加藤さん夫妻

二人三脚で店を盛り上げる店主の加藤さん夫妻

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 浜松・田町の日本料理店「美酒粋料理 いなせ」(浜松市中区田町、TEL 053-456-1451)が6月2日、10周年を迎えた。

店内カウンター

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 「居酒屋以上割烹未満」をテーマに、「上質な料理とうまい酒」を提供したいという思いから10年前に開店。東京や市内で11年間、和食一筋でその道を究め、結婚を機に自身の店を持ちたいという夢をかなえた。ビルの3階という隠れ家的な立地。宣伝は控えめにし、それでもわざわざ訪ねたい美食の店にしたいと尽力しているという。客層は、接待などのサラリーマンや看護師、キャリアウーマン風の女性などが多く、比較的、平日の方が混雑している。

 素材は毎朝市場へ買い付けに出向き、旬で活(い)きの良さを見極め仕入れる。魚介料理が中心の「本日のおすすめ」が20種類以上、一品や焼きもの、肉料理に揚げ物など、60種類の定番メニューを用意する。「全て自信を持っておすすめできるものを提供したい」と店主の加藤義之さん。「海老しんじょう」(700円)や「海鮮シューマイ」(900円)、「ちくぜん煮」(600円)は創業以来の人気メニュー。県内地酒をはじめ、全国の日本酒20種類以上、焼酎は60~70種類以上を用意し、スポット的に通好みの酒類を仕入れて提供する(価格は全て税別)。

 「リーマンショックの時は、ピンチをチャンスに変えようと発想の転換をした」と加藤さん。「飲食店は料理がおいしいのは当たり前。他店とどう差別化を図るべきか」を考え、客と近づきすぎず、離れすぎない心地よい関係性を築くことを重視。その結果、口コミでの集客ができるようになったという。

 「10周年を迎え、多くの常連客にお祝いをいただいた。こちらこそありがとうという気持ち」と加藤さん。常に和装で、アットホームな店の雰囲気を一緒につくり上げてきたおかみの妻にも「感謝でしかない」と話す。「大きな目標は掲げずに、毎日一歩ずつ努力を積み重ねていきたい」とも。

 営業時間は17時~23時。日曜定休。

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