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浜松・鍛冶町に豚串専門店「とんとこ豚」 店主、10年越しの思い実現

備長炭を使い豚串を焼く店主の阿倍さん

備長炭を使い豚串を焼く店主の阿倍さん

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 浜松・鍛冶に5月23日、豚串専門店「とんとこ豚(とん)」(浜松市中区鍛冶町、TEL 053-454-5758)がオープンした。

コースに提供される黒毛和牛の串焼き

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 店主の阿部有史さんは、10年前焼き鳥店で料理人として勤務。そのころ、市内のホルモン専門店「村上臓器」のホルモンを食べたことをきっかけに、将来ホルモンを焼き鳥のように提供したいと考えるようになった。3年前に知り合いから焼き鳥店を譲ってもらうことをきっかけに独立。3年たち、店を任せることのできる人材が育ったことと、東京にある豚串の名店「埼玉屋」を知り感動したことから、豚串専門店の立ち上げを決意。理想的な物件が見つかったため、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約10坪。席数はカウンター15席、テーブル6席の計21席。店内は、焼いているところが見え、店主と客がコミュニケーションがしやすいように厨房(ちゅうぼう)とカウンターが近い設計にした。

 素材にこだわる同店。豚バラ肉は栃木産、ホルモンは市内のホルモン専門店「村上臓器」と「岩田屋」から仕入れる。「ホルモンはとにかく鮮度が命。市内にホルモンの名店があるから高い質で提供できている」と阿部さん。

 来店客には、5本の串焼きとサラダのコース(1,350円)を決まって提供。最初に出される串焼きは「黒毛和牛」。埼玉屋に行った際、豚串専門店にもかかわらず牛肉から提供することに驚き、「その遊び心に深く感心した」(阿部さん)といい、同じスタイルで提供しているという。2本目以降は、レバー・バラ肉・豚の直腸である上シロとその日のおすすめを提供する。

 最初に5串を提供する理由は、素材の回転率を上げ、常に新鮮なホルモンを提供するためだという。サラダは、大根と水菜にワサビドレッシングをかけて提供。コース以降は、ハツやハラミ、タンなど9種類の豚串(各180円)を自由に注文できるが、黒毛和牛はコースのみの提供となる。ほかにも、「ゆで豚」(580円)や「塩もつ煮込み」(450円)などの一品料理も用意する。

 ドリンクの提供方法にもこだわりを見せる。「ホッピー」や「サワー」(以上500円、全て税別))など、氷を入れるのが一般的なドリンクに氷を使わず、凍らせたシャーベット状の焼酎を氷代わりに使い提供。凍らせた焼酎を使うことで、通常よりも約2倍の量を提供できるという。

 「ホルモンが苦手な人でも当店なら食べられると言われるように、毎日新鮮なものを出していきたい」と阿部さん。「一人で店を回すことでリーズナブルな価格を実現した。質の高い豚串を楽しんでもらえたら」とも。

 営業時間は16時~23時(土曜・日曜は15時から)。

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