イオンモール浜松市野店(浜松市東区天王)1階のシンフォニーコートで9月3日、「カホンプロジェクト浜松」が開催される。主催は浜松で大工・工務店を支援するNPO法人「大工村」(TEL 0539-62-9010)。
浜松市天竜区の山から産出される木材の「天竜材」を使い、打楽器のカホンを作る同企画。2014年から始まり、今回で4回目。カホンはスペイン語で箱を意味する打楽器の一種で、楽器の上に跨(またが)って、側面や縁を素手でたたくと、音が出るというシンプルな構造になっている。
小学生未満までの子どもたちとその親が参加でき、「大工村」のメンバーが製作工程の指導をするなどサポートする。地元の木材「天竜材」を使って、子どもたちにカホン作りと演奏を楽しんでもらいながら、地産地消や地域のつながりを身近に感じてもらおうという願いも込められているという。
地元企業の鈴木楽器(中区)の協力もあり、同企画のワークショップで手作りできる楽器は、天竜材のカホンのほかに、バードコール、スライドホイッスル、タンブリン、鳴子のキットも用意。それぞれ、シンプルな組み立て方法で、小さな子どもたちに最適な手作り楽器キットとなっている。
楽器作り終了後には、カホンのプロ演奏者・斉藤珠希さんによる演奏を披露。会場の子どもたちや親と一緒に参加型の演奏会を開催。演奏は12時と16時の2回で各20分を予定している。
「箱型の打楽器のカホンは、シンプルな楽器として楽しめるほか、ちょっとした椅子やテーブルの代わりにもなるので天竜材の家具として日常的にも使えて重宝している」と実際にカホンを保有している同団体理事長の川合伯員(のりかず)さん。「今後は幼稚園を会場にして、イベントができたら」とも。
開催時間は9時30分~16時30分。対象は未就学児とその親。費用は、天竜材のカホン=5,000円、バードコール=2,000円、スライドホイッスル=1,700円、タンブリン=1,300円、鳴子=1,300円。事前の電話予約でキットの確保も可能。