浜松・東美薗に11月15日、「中国料理 あじさい」(浜松市浜北区東美薗、TEL 053-545-7163)がオープンした。
料理長の鈴木正通さんは横浜中華街にある華正樓(かせいろう)で11年間修業。帰郷してからは中国料理店でさらに9年間修業を重ね、40歳という節目の年までに独立したいとの夢をかなえ、妻で店長を担う歩さんとともにオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約26坪。カウンター4席、テーブル16席、小上がり8席を用意。店舗づくりには、従来の中華料理店とは異なるイメージを意識。赤を使わず、落ち着いたブラウンを基調としたスタイリッシュな空間に仕上げた。「デートはもちろん、親子連れでも気軽に来てほしい」と歩さん。自身の子育て経験から、小上がり席は子どもが落ちて危険の無いようにと掘りごたつにはせず、ベビーベッドも置きやすいようにフラットな床にしている。
料理は「著名な企業のパーティーでも使われている『横浜・華正樓』で修業した上品な味わいが自慢」と歩さん。メニューは「エビの生春巻きサラダ仕立て」(810円)や「バンバンジー」(972円)などの前菜6種類、4日前までに要予約の「北京ダック半羽」(6,480円)などの特別料理8種類、「エビと季節野菜のXO醤炒め」(1,458円)などの海鮮料理が6種類、肉料理が7種類。5年寝かせたトウバンジャンを使い、味に深みを出した「四川風麻婆豆腐 土鍋仕立て」(1,242円)などの豆腐・野菜・卵料理が5種類と、スープやご飯、麺などが19種類、「春巻き」(1本162円)などの点心・ヤムチャ・デザートとお子さまセットで16種類と豊富なメニューを用意。味付けしたパン粉と絡ませ、食感にひと工夫を施した「スペアリブのさらさら香り炒め」(1,728円)など、5種類の今月のおすすめメニューもそろえる。
素材はファーマーズマーケットへ毎朝仕入れに出掛け、新鮮な食材を吟味。肉・魚料理は信頼のおける業者とコミュニケーションを密に取りながら、品質の良いものを取り寄せているという。中国料理に合わせてほしいとワインも厳選。ワインソムリエに料理の味を試してもらい、マッチするワインをボトルで4種類、グラスかデキャンタを選べる2種類のワインもそろえている。
「オープンして以来、満席が続いている」と歩さん。告知はあまり出していないにもかかわらず、早くも口コミが広がり、「忙しくもありがたい日々」だという。「小さな店ならではのアットホームな店づくりを心掛けているので、スタッフとも会話を楽しみながら過ごせるのが魅力。多くの人たちに楽しんでいただけるよう、もっと工夫を凝らしていきたい」と意気込む。
営業時間は、11時~14時、17時30分~21時。水曜定休。