浜松・萩丘に6月24日、パン店「KOYOMI PAN」(浜松市中区萩丘、TEL 053-474-2300)がオープンした。
12年間パン店で働き、チーフも務めた経験のある店主の北村理恵さん。約3年前に身近な人が開業をしたことをきっかけに、自分も店を持ちたいと思い始めた。開業への思いや店の構想を聞くうちに、自分の店について思いを巡らせるようになり、独立を決意。勤めていた店に意思を伝え、開業への準備を始めた。タイミングよく父親が年齢を理由に営んでいた模型店を閉店することになり、空き店舗を借り、思い描いていた内装や設備を整え、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約22坪。店内はテーマカラーの赤と白・黒を使い分けた配色に木のぬくもりを施し、「優しさを感じるおしゃれな中にインパクトのあるデザイン」に仕上げたという。パンを陳列するカウンターにはモザイクタイルを使い、かわいらしさを演出。照明にはペンダントライトをつるし、細部までこだわりを行き届かせた。
商品は「こしあんぱん」(130円)や「クリームパン」(140円)のようなベーシックなものから、北海道産の小麦「キタノカオリ」を使ったモチモチ食感が特徴という「こよみ」(200円)など、約25種類を用意。「こよみ」は同店の主軸商品で、シンプルで大きなコッペパン。キタノカオリを使うことで風味や食感が良くなっているという。甘いものが大好きな北村さんが作る「メロンパン」(140円)は、ブリオッシュを使うことで口溶けがよく風味のあるパンになり、表面はあられ糖のザクザクとしたクッキー生地に仕上がっているという。
「いろいろな味を楽しんでもらいたい」という思いから、さまざまな種類の食パンを取り扱う。ベーシックな「やわらか食パン」(300円)やモチモチ食感の「キタノカオリ食パン」(280円)、「レーズンブレッド」「デニッシュ食パン」(以上、1本600円)、卵をふんだんに使い甘い風味が特徴という「スイートブレッド」やローストしたコーンを練り込んだ「コーンブレッド」(以上、1本440円)の6種類を取りそろえる。
「夏に向けて冷蔵販売のパンプディングや夏野菜のカレーパンなどを出していく予定。店名のKOYOMI(暦)のように季節や気候を肌で感じられるよう、季節の食材にこだわった商品を提供していきたい」と北村さん。「地域の人に気に入っていただけるように、ベーシックなものから女性が好む甘いものまで取りそろえ、幅広い世代に受け入れてもらえるようにしたい」とも。
営業時間は8時~18時(売り切れ次第終了)。火曜・水曜定休。