浜松・入野の龍雲寺、世界一大きな「般若心経」一般拝観 金澤翔子さんの書

副住職の木宮行志さんと横16メートルの「世界一大きな般若心経」

副住職の木宮行志さんと横16メートルの「世界一大きな般若心経」

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 浜松・入野町の「龍雲寺(りょううんじ)」(浜松市西区入野町、TEL 053-447-1231)で8月1日、書家の金澤翔子さんが奉納した「世界一大きな般若心経」の一般拝観が始まった。

禅における書画の一つ「一円相」

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 1330年代に開山し、佐鳴湖畔の約9000坪の境内に枯れ山水庭園や落差15メートルの滝のある池泉回遊式庭園を持つ臨済宗妙心寺派の西湖山「龍雲寺」。永代供養の位牌堂・納骨堂の増設と併せて、金澤さんの作品展示のために建設した「涅槃(ねはん)堂」が6月に完成。

 4メートル×16メートルの「世界一大きな般若心経」のほか、禅における書画の一つで、2メートル×3メートルの「一円相(いちえんそう)」、その裏側には、仏の心が天いっぱいに地にいっぱいに世界中に広がるようにとの意味の「蓋天蓋地(がいてんがいち)」、「龍雲寺」の頭文字であり、仏の教えを守護する生き物の2メートル×2メートルの「龍」を加えて一般公開している。

 現在32歳の金澤さんは、ダウン症でありながら、10歳、20歳、30歳と10年ごとに般若心経を書き上げてきた。知人を介して同寺との交流が始まり、過去には書道展も開催。今回、奉納した般若心経は、30歳の時の作品で、保管場所などの都合もあり、新設の涅槃堂への展示が決まったという。

 副住職の木宮行志さんは「障がいのある方々の関係者をはじめ、思い悩んでいる多くの人たちの救いや光明になってほしい。これまでの生き方を振り返っていただき、皆さんが幸せになってもらえたら」と話す。今回の奉納を記念して10月26日から同寺では「金澤翔子書展」を開催するという。「美術館とは違う雰囲気の中で書を楽しんでもらいたい」とも。

 拝観時間は9時~16時30分。拝観無料、ただし本堂で御本尊にお参りすること。

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