浜松の弁天島海浜公園で11月12日、ストリートカルチャーイベント「STREET TIME’S(ストリートタイムス)BENTENJIMA」が開催される。
ストリートカルチャーの普及を目的に、今春から始めた同イベント。前回はギャラリーモール「ソラモ」で行い、約3,000人を集めた。今回は規模を拡大し、カリフォルニアのベニスビーチの雰囲気で弁天島海浜公園で開催する。日本では、スケートボードやダンスパフォーマンスといったストリートカルチャーに「不良」や「夜の遊び」のような悪いイメージが付いてしまいがちだが、アメリカでは健全な一つのカルチャースタイルとして確立しているという。そういったストリートカルチャーへの偏見を払拭(ふっしょく)し、認知度や興味を高めることを目指す。
会場にはフリーでスケートボードができるジャンプ台などのスペースを用意。スケーターによる迫力のあるデモンストレーションが行われるほか、インストラクターによるスクール(40分=500円)も開催し、ストリートカルチャーへの興味・関心を高める。ダンスエリアでは「遠州舞踏会」のダンスバトルも開催。遠州地方各地で行った予選大会を勝ち抜いた選手たちが、1対1で交互にダンスを繰り広げる。年齢別に3部門に別れ、計48人が参加する予定。
当日はDJが音楽を一日中流し、アメリカのローカルFMを聞いているような空間を演出。会場にはアメリカで販売されていた車や逆輸入車など年式やジャンルを問わず約20台のカスタムカーを展示する。「カスタムカーオーナーとの交流や年代物の貴重な車を見ることができるチャンス。レアな車を取りそろえるので子どもから大人まで楽しめる。前回は年配の方が昔憧れた車だと大変興味を持って見てくれた」と実行委員長の山下信司さん。
フードエリアには県内外のアメリカンフード店が8店舗集結。日本では日本人向けにアレンジされたアメリカンフード店が多い中、アメリカの味を忠実に再現した店が並ぶという。アメリカのシンプルなハンバーガーやタコス、ホットドッグなどのファストフードから、ワッフルのようなスイーツもそろえる。
山下さんは「回を重ねて浜松でもストリートカルチャーを浸透させていきたい。イベント自体も大きくしていき、スケートボードの大会も開いて優勝者をロスに連れて行くという企画も考えている。センスがあっても資金がなくて現地で修業を積めない人もいるので、そういった子どもたちにチャンスの場を与えていきたい」と話す。
開催時間は10時~16時。