浜松・連尺に10月31日、居酒屋「酒楽食堂けんしん」(浜松市中区連尺、TEL 053-548-4138)がオープンした。
食べることも、料理をすることも好きな店主の太田賢(さとし)さん。社会に出たころからいつか飲食関係の仕事をしたいという思いがあったが、18年間会社員として働き、タイミングがなく夢をかなえられずにいた。2014年、知人から声を掛けられたのをきっかけに、勤めていた会社をやめ飲食の道に入った。その後、知人と2人で飲食店を営んでいたが、自分の店を持ちたいという思いから、ほかの店での修業を経て、自身40歳の節目の年に開業を決意。さまざまなテナントを探し回り、思い描いた広さの物件を見つけたことで、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約25坪。席数はカウンター8席、テーブル8席、掘りごたつ18席の計34席。大工の父の力を借りて作り上げた店内は、木のぬくもりがある落ち着いた雰囲気に仕上げた。カウンターには杉の一枚板を使い、柔らかな明かりを落とした。客席との区切りを外すことで大人数の宴会にも対応できる設計にしたという。
メニューは女性にも食べやすい大きさにした「コロコロ・メンチ・カツ」(750円)や大きめのエビを殻まで揚げた「旨辛(うまから)ガーリックシュリンプ」(750円)などの一品料理から揚げ物、炒め物など「少し大人の食堂バー」をテーマにした料理が並ぶ。中でもマグロの柔らかい頬肉を使った「鮪(まぐろ)ホホ肉串」(680円)や国産牛を串焼きにした「牛タン串」(1,500円)は人気があるという。ほかにも「鶏モモと野菜・キノコのマヨネーズチーズオーブン焼き」(800円)や「ナスのそぼろあん掛け」(750円)など酒にもご飯にも合う料理をそろえる。
アルコールメニューは焼酎を幅広く取りそろえる。メニュー表だけでも芋・麦・米・黒糖で約30種類をそろえ、メニューに載らない焼酎も合わせると約80種類を用意。時間帯や客の状況を見て薦めるという。器を琉球(りゅうきゅう)グラスで提供したりカウンターに限りクラッシュ氷を使ったりするなど、飲み方も工夫し提供する。
「焼酎は自分が今まで飲んできたもので『おいしい』『面白い』と思ったものを取りそろえている。グラスや飲み方、演出にもこだわって提供している」と太田さん。「一見入りづらそうな外観かもしれないが、中はしっとりとした大人の空間にしている。雰囲気とスタッフとの会話を楽しんでもらえたら」とも。
営業時間は17時~翌1時。月曜定休。