浜松・三ケ日町のウオータースポーツ店「T-flow」(浜松市北区三ケ日町、TEL 053-526-0806)が3月17・18日、廃材を使ってリニューアルを行う。
同店のリニューアルは公民連携事業を行う「PPPデザイン」が主催するDIY合宿「MIKKA BEAT」を通して実施。地域の廃材を使ったアップサイクルで改修し、地域の人が集うコミュニティーにしようと計画する。
「アップサイクル」は廃棄物や使われないものを形質を変えずに素材として新しいものに作り変えること。今年1月、市内にオープンしたシェアスペース「パドルウォーク」にも関わり、地域の廃材を使い、アップサイクルで新たなコミュニティーを作り上げた同団体。
広報担当の鈴木裕矢さんはパドルウォークに携わった「デッドストック工務店」の松本憲さんとのつながりで、三ケ日でウオータースポーツ店を営む藤原琢磨さんに出会った。地域活動に積極的で地域の人から愛される藤原さんの人柄にほれ込んだ鈴木さん。藤原さんが店を改修したいという話があり、応援したい気持ちになったという。
同店を地域の人が集い三ケ日を訪れた人が気軽に立ち寄ることのできる新たなコミュニティーにしようと考え、地域の廃材を使って改修することで、地域の人とのつながりや参加する人たちにも三ケ日を自分たちの居場所のように感じてもらえるようにリニューアルを企画した。
合宿ではデッドストック工務店のメンバーやパドルウォークのアップサイクルに携わった大工などが講師として参加。みかん農家からもらったミカンの箱やタンク、使わなくなったボートやオールなど事前に集めた廃材と、合宿中に集める漂流物やゴミで内装や装飾物を作る。「普通は設計図を描き、工程表を書いて計画通り進めるが、段取りが無く、集まったもので考え作るところが面白い。衝撃を受ける人も多い」と鈴木さん。ほかにも、子どもが遊べるようなドームや廃ボートのベンチなどを製作する予定。子どもから大人まで親しめる場所にしていくという。
「大工などプロの人にもきていただきたい。遊びのように感じるかもしれないが、皆本気でやっているので、刺激的で新しい発見があるはず。さまざまな人が関わり、三ケ日の地域とのつながりを持ち、親近感を持ってもらいたい」と鈴木さん。「子どもと遊んだりぼーっとしたりと思い思いに過ごすことのできるこの場所を、さらに居心地のいい空間にできたら」とも。
リニューアルオープンは3月25日を予定する。