浜松・雄踏町のたきや組合(浜松市西区雄踏町、TEL 053-592-2260)が5月1日、たきや漁の予約を始めた。
木製のソファーやテーブルを用意し、リゾートのような雰囲気を演出
約150年前に始めた伝統的な「たきや漁」。船の舳先(へさき)に水中灯の明かりをともし、モリで突いて魚をとる漁法。1968(昭和43)年に組合ができ、以降たきや遊船を毎年5月~9月に行っている。浜名湖でとれた魚やカニなどの海の幸を、中之島大橋付近に浮かべた筏(いかだ)で調理し食べることができる。今年は新たに、若者や外国人を狙いスタイリッシュないかだ「Takiya BASE」を製作した。
普通のいかだではござをひいて食事をするスタイル。しかし、外国人がいかだで食事をする際、文化の違いから床に座って食べることができず、外国人客には不便をかけていたという。外国人にも楽しんでもらえるいかだを作ろうと、テーブルやイスを設置したいかだを考案。外国人だけでなく若い女性層も取り込もうとおしゃれででインスタ映えするような空間を作り上げた。
いかだの面積は約9坪。テーブルを4つ用意し最大4組、合計約20人が利用できる。床板を白く塗り、木製のソファやテーブルを用意し、リゾートのような雰囲気を演出。屋根には水色のメッシュ生地を使い、「Takiya BASE」のロゴを入れる。
たきや漁は弁天島方面や渚園の西側、村櫛方面などさまざまなスポットがあり、浜名湖の浅瀬で漁をする。カニがよくとれ、魚はタイやマダカ、カレイなどがとれるという。カニはボイルまたはみそ汁にして提供。みそ汁にするといいだしがとれ、おいしいという。
「同いかだを始めることで、外国人客や若い女性客などが増えてくれたらと思っている。若者だけでなく、足の悪い人でも気にせず利用できる環境ができた」と組合長の金原勝二さん。「初めての取り組みなのでどうなるか分からないが、良かったという声が多ければ、同様のいかだを増やしていきたい」とも。
たきや漁は5月15日から。予約はインターネットと電話で受け付る。電話対応時間は13時~17時。料金は平日1組(最大4人)=3万6,000円、土曜・日曜1組(最大4人)=3万7,500円。