浜松・雄踏町の和洋菓子店「近江屋製菓(浜松市西区雄踏町、TEL 053-592-1308)が5月25日、リニューアルオープンした。
同店は1916(大正5)年創業で、102年の歴史を持つ老舗和洋菓子店。和菓子のみそまんじゅうや洋菓子のすっぽんサブレーなどを主軸に、和に洋を取り入れた菓子作りをしている。昨年代替わりした四代目店主の高田修平さんは「代替わりをして痛感したのは和菓子離れ」と話す。洋菓子にも力を入れていこうと、洋菓子を修業した奥さんと共に「伝統和菓子×洋菓子」をコンセプトにリニューアルを決意。約1年かけて、リニューアルオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約93坪。今まで雄踏の商店街の道路に隣接して建っていた同店。より客に利用してもらいやすいように、店舗の位置を奥にずらし、駐車スペースを確保。店舗は白を貴重に明るく爽やかな雰囲気。外から店内がわかるようにガラス張りの窓を大きくとった設計にした。
和菓子をベースに洋菓子を取り入れる同店の商品。ティラミスやチョコなどの「クリーム大福」(145円)やパイナップルやいちじくなど季節の「フルーツ大福」(180円)などを用意。寒天で作ったムースもなか「寒太郎」(1個=250円)は「小豆×豆乳」や「きな粉×黒糖×豆乳」のような和と「バニラ」や「マンゴー×ホワイトチョコ」のような洋のバリエーションで8種類をとりそろえる。リニューアルを機に「青春スフレ」と自家製つぶあんと生クリームの「窯焼き生どら」(以上180円)を開発。スフレ生地にみりんを入れるなど工夫を凝らし、どら焼き感のあるスフレに仕上げたという。
ほかにも地元の伝統漁の名前で船の形をした焼きまんじゅう「たきや漁」(90円)や「すっぽんまんじゅう」(130円)、夏限定の「すっぽんゼリー」(160円)など地元の素材や地域のネーミングにこだわった三代目開発の商品も並べる(以上、税別)。
「これからも店舗を増やすことなくこの地で頑張っていく。客の顔を見て、できたてのものを販売していきたい」と高田さん。「特に若い世代の人たちに食べてもらいたい。自分のご褒美用などにも利用してもらえたら」とも。
営業時間は、月曜、火曜、木曜~金曜=8時30分~18時30分、日曜=8時30分~18時。水曜定休。