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浜松・鴨江アートセンターで「自分だけの黒」作るワークショップ

多くの方の来場を期待する、画家のスズキサチコさん

多くの方の来場を期待する、画家のスズキサチコさん

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 ワークショップ「『SAKAE UNIVERSITY』 MY BEST BLACKをさがせ!」が9月18日、鴨江アートセンター(浜松市中区鴨江町)で開催される。主催はサカエ(TEL 053-461-4521)。

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 4月から月に1回の頻度で始めた同ワークショップ。同社は以前から社内だけで直接仕事につながるような研修を行い、社員への刺激や新しい価値観を磨こうと一般の人を巻き込んだワークショップを企画。社外の人に参加してもらうことで自社を知ってもらい、地域貢献にもつなげてきた。

 これまでに、「アート」をテーマに「料理の盛り付け方」や「パーソナルカラー」、「スマホの写真の撮り方」など、各分野のプロの講師を招いてワークショップイベントを実施。今回は鴨江アートセンターの協力の下、画家のスズキサチコさんを招き、個性的な「黒色」を作るアートワークショップの開催を決めた。

 風景をテーマに日常の「ちょっとした瞬間」を描くスズキさん。シンプルな色や構図で無駄を削ぎ落とした描き方で、見た人が時間や空間を乗り越えるような絵を描いているという。現在は日常の中の命の輝きやきらめきに焦点を当てたシリーズ「ワンダフルプラネット」の水彩画を描き続けている。

 スズキさんが絵を習い始めた頃、当時の教諭から「色を100色作る」という宿題が出た。その際、彩度や明暗などで違う色を作ったところ、人によって好みや癖が出ることを発見。体験するまで分からなかった自分を見つけることができたという。当時の経験をもとにアクリル絵の具の赤・青・黄色の3原色を混ぜ合わせ、自分だけの黒色を作るワークショップを開催する。

 初めにスズキさんが配合の割合は伝えずにデモンストレーションを行う。その後それぞれ感覚で黒色を何パターンも制作。「単純に黒と言っても、グレイッシュなものやブルーがかっているものなど、はっきりと個人差がでてくる。やってみることで、自分のオリジナリティーが画面上に見えてくる」とスズキさん。自分が作った黒色を並べたときや、友人や他人が作った黒色と見比べたとき、面白い結果が見えてくるという。

 「自分探しをするような感覚を体験できる。まずはやってみて感じ取ってほしい」とスズキさん。「情報が多い世の中で、情報を得るだけで体験することをしない人が多いと思う。体験することで自分の経験として身に付いていくことを感じてほしい。AIが普及していく世の中なのかもしれないが、感覚や感性を大切にしてほしい」とも。

 開催時間は18時~19時30分。

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