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浜松・三ケ日町の長坂養蜂場で蜂蜜酒 三ケ日産蜂蜜使い関谷醸造所とコラボ

三ヶ日の里山蜂蜜を使った「SATOYAMA-MEAD-38」

三ヶ日の里山蜂蜜を使った「SATOYAMA-MEAD-38」

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 浜松・三ケ日町の長坂養蜂場(浜松市北区三ケ日町、TEL 053-524-1183)が10月4日、蜂蜜酒「SATOYAMA MEAD 38」の販売を始めた。

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 「二代目の蜂蜜」や「三ヶ日の里山蜂蜜」などの蜂蜜を中心に、はちみつを使ったあめやドリンク、化粧品なども展開する同社。今年10月に83周年を迎え、83(ハチミツ)のメモリアルイヤーに当たることから、3年前から新商品開発を考えていた。同社の蜂蜜を使い、人類最古の酒と言われる「ミード(蜂蜜酒)」を作ろうと、奥三河の老舗酒造「関谷醸造」に協力を依頼。三遠コラボという形で地域貢献も考え、共同開発した。

 ミードは蜂蜜と酵母、水を混ぜて作る酒。中世ヨーロッパで、新婦が作ったミードを新郎が1カ月飲んで子作りに励んだことから「ハネムーン(ハニームーン)」の言語にもなったといわれ、結婚式やお祝いの席で喜ばれる酒といわれている。ヨーロッパではよく知られているが、日本では知名度が低いという。

 日本酒を醸造する関谷醸造にとってもミードは初の試み。酵母と蜂蜜の組み合わせの割合で味が変わり、アルコールの度数によっても風味やおいしさが左右されるため、開発に苦労したという。酵母は日本酒づくりで使う酵母を使い、蜂蜜は長坂養蜂場の今年採れたばかりの「三ヶ日の里山蜂蜜」を使う。三ヶ日の里山蜂蜜はミカンの花やサカキ、クロガネモチなどさまざまな花から採れた蜂蜜で、フローラルで華やかな香りと風味が特徴だという。蜂蜜本来の風味を最大限に味わえるよう、「粗ろ過仕上げ」で製造した。蜂蜜の割合を38%に、アルコール度数を8%に設定し、水と蜂蜜、酵母を合わせてから発酵するまでの期間も38日と、すべて「3(みつ)」「8(はち)」で作り上げた。「ビタミンやミネラルが豊富で栄養価も高い新蜜で作ることで、美容や健康にもよい効果がある」と同店はちみつマイスターの加藤隆康さん。

 「ボトルは、日本で養蜂が始まったとされる飛鳥時代に生まれた着物の組子(くみこ)文様から、縁起の良い文様を組み合わせたデザイン。金色を基調に高級感のあるデザインに仕上げた」とも。

 「日本にまだ根付いていないミード文化を知ってもらい、日本の養蜂文化も知ってもらうきっかけにしたい」と加藤さん。「春に採れる新蜜で作る同商品。その年々の味わいのミードを製造していき、ミードを広めていけたら」とも。

 価格は1本500ミリリットル=5,400円。限定830本。同店の店舗とホームページで販売する。

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