居酒屋「笑う門」(浜松市中区葵東、TEL 053-438-0570)が10月23日、浜松・葵東にオープンした。
沼津市出身で静岡市や東京などのすし店や居酒屋で経験を積んできた店主の門西誠さん。以前浜松に住んでいたこともあり、友人から同所の紹介をうけたことをきっかけに浜松で独立店を持つこと決めた。静岡市にいた期間が長かったため、周りにはあまりないようなスタイルで楽しんでもらおうと、静岡グルメを楽しむことができる居酒屋としてオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約13坪。カウンター7席、座敷12席の計19席。和モダンな雰囲気で落ち着いた空間を演出。アットホームな店にしたいという門西さんの思いから、厨房(ちゅうぼう)とカウンターの高さを目線が合うような高さに調整。客とのコミュニケーションを大切にする。
メニューは「牛すじ」(180円)や「黒はんぺん」(120円)、「大根」「さつまあげ」(以上100円)などの静岡おでんを中心に約50種類を用意。静岡おでんの特徴はだしの色が黒く、黒はんぺんが入り、串刺しでだし粉がかかっているところにある。だしの色は濃いが、しょうゆのしょっぱさではなく牛すじの脂の焼けた色で、素材の味がしっかり出ただしだという。
富士宮にあるニジマスの養殖場から仕入れた約3.5キロの大型のニジマス「フジヤマレインボー桜咲鱒(サクラサキマス)」の料理も提供。「刺し身」や「炙(あぶ)り」(以上700円)、「カルパッチョ」(780円)などに調理し提供する。通称で「赤富士」と呼ばれることから、ニジマスを富士山のように盛り付けた茶漬け「赤富士茶漬け」(700円)や、中が生の状態の「レアカツ」(780円)などのメニューも用意。ほかにも、「清水もつカレー」(600円)や「富士宮やきそば」(780円)などの静岡県のB級グルメをそろえる(以上税別)。
20代の頃から日本酒が好きで蔵元の話を聞くなど勉強を続けてきた門西さん。常時25種類以上の日本酒をそろえ、果実酒も日本酒の蔵で造られたものだけを提供する。「日本酒好きが集まってくれたらうれしい」と門西さん。「落ち着いた空間でのんびりしていってほしい。店名は『笑う門には福来る』から取ったので、見せにくる人が笑顔になり、福が来るような店作りをしていけたら」とも。
営業時間は17時~。閉店時間は日によって異なる。日曜定休。