たこ焼き居酒屋「縁だこ」(浜松市中区肴町、TEL 053-450-3178)が浜松・肴町にオープンして1カ月がたった。
同所でインドネシア料理店を経営してきたオーナーの梶原広幸さん。客とのつながりや従業員とのつながりなど、人との「縁」を大切に経営してきたという。客との距離がより近い店作りをしたいと考えていた梶原さん。テークアウトもできるたこ焼きであれば、会社帰りや飲んだ後の帰りに買って帰ることができ、客の家族の円満にもつながるのではないかと考え、業態変換を決意。関西風たこ焼きと遠州たこ焼きの2種類を提供する居酒屋としてオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約11坪。カウンター7席、座敷6席、掘りごたつ12席の計25席。店内は、竹やわらを使った天井で、ちょうちんやむき出しの電球などを使いレトロな雰囲気を出した。路面側にたこ焼き器を設置し、小窓からテークアウトもできるようにしている。
たこ焼きメニューはふわふわの柔らかい生地の「関西風たこ焼き」と、遠州焼きをイメージした「遠州たこ焼き」(6個=380円)の2種類。遠州たこ焼きは大きめにカットしたたくあんを入れ食感も楽しめるよう工夫。ソースは甘辛い自家製の「特製ソース」とだしを入れた「醤油(しょうゆ)」、「塩」、ピリ辛の「どろソース」から選ぶことができる。トッピングに「ねぎぶっかけ」(80円)や「チーズのせ」「キムチのせ」(以上100円)なども用意し、チーズは要望があればたこ焼きの中に入れることもできる。「青のりなしやトッピング、焼き加減をカリッとさせたいなど、客の要望にはできるだけ応えていきたい」と料理長の田中康一郎さん。
ほかにも揚げ物や焼き鳥、串カツなど居酒屋メニューも用意。中でも「静岡おでん」(各120円)やじっくり煮込んだ「牛すじどて煮」(580円)は「お薦めメニュー」として提供しているという。たこ焼き食べ放題でフリードリンク付きの「宴会コース」(3,000円)も用意。たこ焼きパーティーのようにテーブルにたこ焼き器を設置。焼き方はスタッフがレクチャーし、客自身で焼くことができる。
「これからも料理に力を入れるだけでなく、お客さまとのご縁を大切にしていきたい」と田中さん。「客の声を聞き、できるだけ要望に応えていく。季節限定メニューなども考え、味に変化をつけて客を飽きさせない工夫もしていけたら」とも。
営業時間は17時(たこ焼きテークアウトのみ15時)~翌3時。