カレー店「印度カレーmana」(浜松市中区富塚町、TEL 053-458-1773)が1月28日、ビーガンメニューの提供を開始した。
肉や魚だけでなく卵や乳製品などを使わない料理「ビーガン」。近年、動物性食品を減らす食生活を送る「ゆるベジタリアン」が増えてきていると感じた店主の中島成人さん。客の中にも健康志向で体に気をつける女性や、ビーガン料理を求める人が来店することがあるという。同店のメニューはほとんどの料理にヨーグルトを使っているため、今までビーガン対応ができていなかった。今後、時代の流れでゆるベジタリアンやビーガンが増えていくのではないかと考えた中島さん。ビーガン料理の認知度をあげようと、乳製品のヨーグルトを使わないビーガンメニューを開発し、提供を始めた。
「カラダヨロコブ印度カレー」をテーマに毎日食べても飽きないカレーを作る同店。インド式スタイルで、日本人になじみやすいようアレンジを加えて提供する。ビーガンメニューとして、肉や魚、卵、乳製品を含まないカレーを3種類用意。同店のトマトベースのカレーを改良した「野菜たっぷりカレー」は、乳製品のヨーグルトの代わりに豆乳ヨーグルトを使うことでビーガン対応。「ひよこ豆とロースト豆腐のトマトカレー」は豆腐をローストすることで食感を肉のように仕上げる。「海外のビーガン料理では一般的な調理法。日本ではビーガンが浸透していないが、海外ではビーガン料理がネット通販でも購入できるほど認知度は高い」と中島さん。豆をどろどろに溶かして作る「ダルスープ」をベースにしたカレー「ダル(ひきわり豆)と季節野菜のカレー」(以上、850円)も用意。地元の有機野菜を積極的に使い、現在はカブやカリフラワー、ほうれん草など冬の旬の野菜を使って提供する(以上、税別)。
店先にビーガンメニュー取り扱いの看板を設置し、認知度をあげようと試みた中島さん。販売を開始してから約1カ月たつが、新しいもの好きや野菜好きの人がビーガンメニューを頼んでいくという。「浜松にはビーガンの料理店はほとんどない。当店がビーガン料理を始めることで同様の店が増えてくれたらうれしい」と中島さん。「現在乳製品を使わないドレッシングやスイーツを開発している。女性や甘い物好きな男性のために、ビーガンスイーツには力を入れたい。徐々に新メニューを出していき、客の意見を聞きながらより良いビーガンメニューを提供していけたら」とも。
営業時間は11時~14時、17時30分~21時30分。木曜定休。