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「はままつラスク」が1億枚販売達成 足かけ18年で

「はままつラスク」と社長の小野智人さん

「はままつラスク」と社長の小野智人さん

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 浜松・石原町の洋菓子店「モンターニュ」(浜松市南区石原町、TEL 053-426-3650)の商品「はままつラスク」が2月21日、累計販売枚数1億枚を突破した。

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 浜松を中心に5店舗を展開する同店。ケーキやラスクなど、子どもから年配の人まで幅広い世代に受け入れられるような菓子作りをモットーに営業する。今年で創業55年を迎え、同商品は先代社長が浜松の名物にしようと2001年に開発。当時は全国的にもまだラスクが浸透していなかったが、先代社長がこだわり抜いて作ったラスクだという。

 他のラスクに比べ少し固めで、歯応えよく仕上げる同商品。食べやすい厚さを研究し、薄すぎず厚くなりすぎないようカットしているという。バターの風味がよく素朴な味わい。製造はあえて工場をライン化せず、バターを塗る作業や砂糖をまぶす工程は手間を掛け、手作業で行う。味の展開は15種類以上。アーモンドや蜂蜜、コーヒー、チョコなどのスイーツ系や、マヨネーズやガーリック、浜名湖のりなど幅広い展開。約1年に1回のペースで新しいラスク商品を開発しているという。引佐牛乳を使ったラスクや、ラスクでいちごクリームをサンドしたラスクなど常に新しい商品開発に力を入れる。

 1枚売りや袋売り、箱売りなどさまざまなシチュエーションに対応できるよう、幅広いサイズ展開。客は自宅用から贈答用などさまざまなシチュエーションで購入。店舗によっては県外からの客が土産物として購入していくケースも多く、地元客からは「他のラスクよりもおいしい」との評価もあり、まとめ買いをしていく客も多いという。

 2013年ごろから、2代目の小野智人社長が、知名度を上げようと駅やサービスエリア、道の駅など販売先を増やす努力をしてきた。販路を増やしたことと、ラスクブームが重なり売り上げが急増したという。「浜松の土産物だと分かりやすいネーミングだったことも売れた一つの要因だと思う」と小野さん。「知名度は上がってきたが、はままつラスクのブランドをさらに広めていきたい。今後も種類を増やしていき『こんなにも種類があるのか』と驚いてもらえるくらいにしていけたら」とも。

 価格は1枚=77円、100グラム=378円、12枚入り箱売り=650円。

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