コーヒー店「きの珈琲」(浜松市中区中央、TEL 053-401-2221)がオープンして1カ月がたった。
東京のコーヒー店で約10年経験を積んだ店主の木野寛之さん。20代のころから自分の店を持ちたいと考えていた。地元が磐田市であることから、磐田から近い浜松での出店を決意。スッキリとした飲みやすさにこだわったコーヒー店としてオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約10坪。テーブル12席。白にダークブラウンの落ち着いた雰囲気。通りに遮る建物がないため窓から自然光の入り店内は明るく開放感がある。店内に豆の味を力強く表現できるという直火型の焙煎機を備える。コーヒーはウェッジウッドやロイヤルコペンハーゲン、ヘレンドなど、木野さんが集めたこだわりのカップで提供する。
コーヒーは酸味と苦味のバランスがよく、かるすぎずおもすぎない味わいの「マイルドブレンド」(550円)をメインに8種類を用意。コーヒーの好みがわからない人にはまずマイルドブレンドをすすめ、次回以降好みを判断しておすすめのコーヒーを提供するという。「フレンチブレンド」(580円)は苦味とコクを出し、雑みを抜きスッキリとした味のコーヒー。ほかにも程よいコクのある「コロンビア」(550円)や、爽やかな酸味の「エチオピア」(600円)、気品のある苦味の「マンデリン」(650円)などをそろえる。原産国や農園などのわかるスペシャリティーコーヒーを自家焙煎し、1杯1杯ハンドドリップで丁寧にいれる。100グラム単位でコーヒー豆の販売も行う。どの豆も、雑みなくスッキリ飲めるようにこだわっているという。
パティシエの経験も持つ木野さん。シフォンケーキやパウンドケーキなども手作りで提供。「自家製パウンドケーキ」(550円)は、紅茶やシナモン、チョコレート、オレンジ、抹茶など7種類の味を日替わりで2種類用意。シナモンとフルーツの「パウンドケーキ」(600円)や、バニラアイスにエスプレッソをかける「アフォガート」(600円)なども提供する。
「おいしいコーヒーを提供し、楽しんでもらいたい」と木野さん。「コーヒーが苦手な人は雑みがあるものを飲んで苦手になってしまう場合が多い。当店のコーヒーなら飲めるという人も多いので、ぜひ一度試してもらいたい」とも。
営業時間は10時~20時30分。火曜定休。