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ヤタローがバウムクーヘン新ブランド2種 「母の想い」「富士の景色」を味に

新製品を持つ横田川さんと、デザイン担当の田形さん

新製品を持つ横田川さんと、デザイン担当の田形さん

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 1948(昭和23)年創業のパン・菓子メーカー「ヤタロー」(浜松市東区丸塚町)が3月23日から、新ブランド「きみのまま」「富士山麓雪どけバウムクーヘン」の2種を販売する。

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 バウムクーヘンブランド「治一郎」の製造販売のほか、レストラン運営・施設運営などを行っている同社。

 今回発表した新ブランドは、治一郎ブランドで培ったバウムクーヘン製造技術を生かしたもの。きみのままは「母の想い出」をイメージし、雪どけバウムは「富士山麓の雪どけ」をイメージしたという。

 商品企画を担当する管理事業部の横田川さゆりさんは「2ブランドの特徴は、懐かしい思い出や風流だと思う景色を味・食感に再現した」と話す。

 「きみのまま」は、お母さんが作る卵焼きをイメージしたもの。通常より卵をふんだん使用し、ふんわりとした食感が特徴。隠し味にみりんを使用し卵焼きをほうふつさせる優しい味わいと、バウムクーヘンらしさを融合した。

 「富士山麓雪どけバウムクーヘン」は、朝霧高原の牛乳を使用しつつ、雪どけのイメージ通りしっとりとした口溶けを再現。横田川さんは「口溶けと白さにこだわり、職人たちが何度も挑戦し、その微妙な味わいを作った。機械でない、職人の感覚だからこそできた商品だ」と話し、開発まではおよそ2年の歳月を要した。

 今後については「培った技術を生かしながら、その土地の風景や人の思いを見える化していくような製品を作っていければ。お土産に持っていくことで『物語れるバウム』として、成長していきたい」(横田川さん)。

 価格は「きみのままは」ホール=1,728円、カット=270円。「富士山麓雪どけバウムクーヘン」ホール=1,296円、カット=270円。「きみのまま」の販売は浜松駅キヨスク・浜名湖SAなどで、「富士山麓雪どけバウムクーヘン」は、あさぎりフードパーク(富士市)と、3月23日にオープンするビアレストランMt.FujiBrewing(同)で販売する。

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