フルーツ専門店「えびすやフルーツ」(浜松市東区西ケ崎町、TEL 053-434-6668)が5月1日、カフェ「えびすやプラス」を併設しリニューアルオープンした。
静岡県のフルーツを中心に、全国の旬のフルーツを提供する専門店として52年営業してきた同店。約20年前まで県西部の果物商業組合には30店加盟していたが、現在では7店にまで減り、厳しい状況の同業界。近年、自宅用に購入する人が少なくなり、かごもりや、法事、内祝いなど贈答用のみの利用者だけになってしまったという。代替わりにあたり、フルーツ専門店にしかできない新たな事業を始めようと考えた二代目の笠原裕介さん。よりフルーツの魅力を発信しようとフルーツサンドのカフェ経営を決意。元号が令和に変わる記念すべき日に合わせリニューアルオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約20坪。テーブル12席を用意。2面をガラス張りにすることで、明るく開放感のある店内。若者にもフルーツを手にとってもらいたいという思いで、落ち着いた雰囲気のカフェスタイルをとった。かわいらしいペンダントライトやチェアなど、店主のセンスで好きな家具を集めたという。
フルーツサンドは、御前崎産の「イチゴ」(480円)や、宮崎県産の「マンゴー」(700円)、グリーンとゴールドの2種類を入れた「キウイ」(450円)、旬のフルーツ3種を使った「ミックス」(480円)などを用意。フルーツの味を引き立てるためにクリームの甘みを抑え、食べる際にクリームやフルーツがこぼれ落ちないよう、あえてパンの耳がついたフルーツサンドとして提供。パンの耳も柔らかくておいしく食べられるものを選んだという。イチゴやキウイなど、断面が美しく見えるように仕上げる。フルーツは旬のものを厳選して使い、今後はフルーツ店にしか出回らないような珍しいフルーツを使ったサンドも提供する予定だという。ほかにも、「イチゴミルク」と「マンゴーとパイン」、「ミックスベリー」(450円)の3種類のスムージーも提供。パフェやフレッシュフルーツを使ったかき氷など、徐々にメニューを増やしていくという。
「フルーツを食べる機会を増やしてもらいたいという思いがある」と笠原さん。「カフェをきっかけにフルーツ店に足を運んでもらえたらうれしい。フルーツの専門店で果物を買ってもらうサイクルをもう一度作りたい」とも。
営業時間は9時~19時(カフェスペースは10時~18時)。火曜定休。