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天竜浜名湖鉄道に「音街ウナ」のフルラッピング列車 全国のファンが関心寄せる

音街ウナを全面に描いたフルラッピング車両

音街ウナを全面に描いたフルラッピング車両

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 天竜浜名湖鉄道(053-925-2276)が7月27日、音街ウナのフルラッピング列車「うなぴっぴごー!」の運行を始めた。

ドア内側には優秀作品をラッピング

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 2017年にNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放映された際、井伊直虎のフルラッピング車両を運行した同鉄道。その後、地元企業からラッピング車両の問い合わせが相次いだ。CG制作やプロモーションビデオなどの制作をする「エム・ティー・ケー」から、同社制作のボーカロイド「音街ウナ」で企画提案を受けたお互いの誘客につなげようと「音街ウナ」とコラボしたフルラッピング車両が実現した。

 音街ウナは同社が製作したボーカロイドのバーチャルアイドルで、声優は田中あいみさんが担当。うなぎの帽子をかぶったキャラクターデザインで、浜松市出身のバーチャルアイドルとして活動する。ボーカロイドライブの出演や、浜松市ミニ広報番組「トキメキ浜松」のMCを務め、全国にファンがいるという。

 車両はポケットモンスターのイラストを描くさいとうなおきさんが担当。同車両用に衣装を変えたデザインで、制帽をかぶったイラスト。車両側面中央に大きく描かれ、周りにはデフォルメされた音街ウナが描かれる。浜松の特産である三ケ日みかんをイメージしたオレンジ色をメインカラーに、カラフルなデザインとなっている。今年4月から音街ウナのイラストを一般公募。応募作品の中から掲載許可を得た約140作品が車内上部の広告スペースに掲示されている。車両ドアの内側には優秀作品3点をラッピング。さらに10月頃から販売開始予定の、フリーきっぷのデザインにも採用される。7月30日の音街ウナの誕生日から8月29日までの1カ月間は音街ウナのオリジナルヘッドマークを付けて走行。今後もさまざまなイベントを計画しているという。

 ラッピング車両の運行を始めてから、写真を撮りに来るファンが増え、若い世代の男女を問わずファンが集まっている。SNSで発信するファンが多く、その連鎖で問い合わせも相次いでいる。小さな子どもも「うなぎの帽子がかわいい」と興味を示しているという。

 「同ラッピング車両の影響でファンからの問い合わせが続々と来ている。今までは遠くても東京方面からの問い合わせだったが、北海道や九州など全国のファンが関心を示している」と営業課の岡山良太さん。「ただラッピング車両を走らせるだけでなく、今後もコンサートやファンミーティングなどをやっていけたら」とも。

 運行は2020年7月26日までの予定。

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