ラーメン店「ラーメン山(ざん)まさか」(浜松市中区十軒町)が3月14日、オープンした。
和食やイタリアンなどの飲食店で20年ほど料理人をしていた店主の野原篤史さん。それまでかかわったことがなかったラーメンに興味が湧き、やってみたいと思ったという。浜松市にはたっぷりの野菜とパンチの効いたスープが特徴の本格二郎系ラーメンの店がまだ少ないと感じたことから、市内で店を開くことを決意。元DeNA小林公太さんが店主を勤める都内のラーメン店「夢を語れ」で1年ほど修業。ベースの作り方を学び、自分なりの味に仕上げ、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約14坪。座数はカウンター9席、テーブル4席の計13席。カウンター席は、開店当初は10席だったが狭く感じたことから9席に減らして余裕を持たせた。店内はラーメンをサッと食べられることを考え、シンプルなデザインに仕上げた。
3種類のラーメンを用意している同店。ベーシックなメニューが「ラーメン山」(850円)で、厚めに切ったチャーシューを1枚載せる。肉をたっぷり楽しみたい人向けにはチャーシューを4枚載せた「ラーメン豚山」(1,150円)と、チャーシュー6枚を載せた「ラーメン豚山W」(1,350円)を提供。野菜、ニンニク、あぶら、からめ(かえし)の増量は「マシ」と呼ばれ無料で対応。「マシ」をさらに増量する「マシマシ」を希望する場合は有料となり、「野菜増し」(60円)、「あぶら増し」(30円)などを用意。
小麦の香りがして、しっかりとした歯ごたえの自家製麺は、スープの味に負けないよう太目の麺に仕上げる。国産の野菜と豚を20時間以上煮込んだスープは、ニンニクが効いて味が濃く濃厚なのが特徴。少しだけ乳化させることで、軽く甘みがあって飲みやすく口当たりのいいスープに仕上げる。
オープン初日は100人以上の人が行列を作った。食べた人からは「二郎系のラーメンを待っていた」「おいしかった、また来ます」といった声が聞かれたという。「麺とスープの相性がとてもよく、本格二郎系ラーメンに仕上がった。まずは一度食べに来ていただいて、2度3度足を運んでもらえたらうれしい」と野原さんは話す。
営業時間は、11時~14時、17時~21時。