プロレスマスク専門店「PUKUPUKU工房」(中区八幡町、TEL 053-525-7414)が6月1日、マスクの販売を始めた。
プロレスラーの覆面マスクやコスチュームを専門に制作し、販売をしている同店。新型コロナウイルスの影響でマスク不足だったことから、東京の同業者の中にはマスクを作っている人もいたが、「当初マスクを作る予定はなかった」とプロレスマスク職人でオーナーの神谷淳さん。しかし、家族がマスクを買えず困っていたことから、コスチュームを作った際に余った生地でマスクを試作。自分がつけたところ、着け心地がよく耳が痛くなりにくいことから、本格的にマスク製作をスタート。ものづくりのまちである浜松において地域の人に愛してもらいたいという思いから、「HAMAMATSU MASK(ハママツマスク)」と名付け、6月1日に発売を開始した。
縦横どちらにも伸縮する、プロレスラーのコスチューム用の生地を使って製造した同マスク。フィット感が良く、隙間ができにくいため、ずれにくい仕上がり。「洗濯機で洗っても型崩れしにくい上に、不織布のマスクと比べて息苦しさを感じにくく、素材自体がひんやりとした感触で熱もこもりにくい」と神谷さん。表地と裏地の2枚仕立てになっているため、ガーゼや不織布などを挟んで使用することもできる。
試作の段階から「長時間つけても快適」、「丈夫で洗濯機で洗えて使い勝手がいい」という意見が聞かれていた同商品。別途オプション料金がかかるが、会社や店舗、団体のロゴやネームなどのプリントも可能。店舗名を入れ制服感覚で利用している飲食店もあるという。プロレスの団体からも、選手のグッズの一つとしてマスクを取り扱いたいという声もある。地元に対して少しでも貢献できればと、1枚につき、100円を浜松市に寄付する予定。
企業からの引き合いも多く、販売初日は予想の6倍以上のマスク購入があった。「プロレスマスク職人としてのノウハウをふんだんに生かしたマスク。フィット感の良さやずれにくさなど、実際につけたら良さが分かってもらえると思う」と神谷さん。「耐久性が高く洗濯機で洗って何度も使えるため、使い勝手もいい。日常使いにぜひ一度使ってもらえれば」とも。
Mサイズ(中央縦15センチ、上部横20センチ、下部横12センチ)、Lサイズ(中央縦16.5センチ、上部横20センチ、下部横12センチ)。無地=1,980円(全10色)、プリント柄=2,145円(全5パターン)。同店のネットショップサイトとヤフーショッピングサイトで販売する。