菓子工房「ほほえみ」(浜松市中区蜆塚、TEL 053-451-2255)の、マスクをしたスマイルマークのマカロンがかわいいと人気を集めている。
似顔絵やイラストを描いたバースデーケーキや、和三盆糖を使用した和三盆ロール、焼き菓子など、和洋の菓子を取り扱う同店。シェフの伊熊健二さんは「新型コロナウイルスの影響で自粛を余儀なくされていたこともあり、ゴールデンウイークに少しでも楽しいことがあればと考えた」と話す。日本全体が気持ち的に沈んでいると感じており少しでも明るくなればと、ポップなカラーが特徴のマカロンを5月4日に発売した。
黄色のマカロンに、見た人が思わず笑顔になるようにとアイシングで笑顔を描いた「スマイルマカロン」(200円)。アイシングで1つずつ顔を書いているため、全て少しずつ顔が違う。通常4月まで同店で販売していたマカロンは、キャラメルやフランボワーズなどを使っているが、今回は誰でも食べやすいようチョコレートを挟んだ。発売当初は笑顔のマカロンのみだったが、マスクが外せない時期だったこともあり、マスクをしたマカロンを追加。見た目のかわいらしさとシャレがきいていることから、土日だけでなく平日もほぼ毎日売り切れとなっている。
手作りのため焼く数に制限があり、1日30~40個ほどを用意。新型コロナウイルスの影響で全体的に客足は減っているものの、同商品の売れ行きは良く、ケーキを買いに来た人がマカロンを見てついでに買うことが多いという。マカロンは気温が高くなるとベタベタするため、夏季は一時中断するが、秋に再開する予定。
新型コロナウイルスの感染予防のために、スタッフは全員マスクを着用し、入り口には消毒を用意。換気と消毒をまめに行っている。イートインの座席数を減らし、月曜に加え火曜も定休日とし、18時までの時短で営業中。店内に人がいると外で待つなど、来店した人が3密にならないよう自然と配慮している。
「今はまだ外出しにくく食べることが一番の楽しみという人も多いと思う。菓子を食べるときは、家庭が明るい空間になってほしい」と伊熊さん。「子どもから大人まで、自然と笑顔になる菓子を提供できたら」とも。