居酒屋「もんもん」(浜松市中区田町、TEL 053-457-1780)が現在、父の日用メニュー「肉ちらし」の予約を受け付けている。
たくさんの予約を期待する、店長の大城剛志さん(右)とスタッフ
豚ホルモンを中心に、1頭から2~3人前しかとれない希少部位の「たんもと」や「てっぽう」などを提供する同店。新型コロナウイルスの影響による自粛期間中に、何か新しいことをやっていこうという話し合いが行われた。その中で、父の日に向けて何か料理が提供できないかを検討。新しい試みとして、海鮮ではなく肉を使ったちらしずしを作ることを決定。「もんもんの肉ちらし」(1,500円)とし、21日の父の日に向けて、予約の受け付けを開始した
1カ月ほど前から、栄養のバランスとどうやったらおいしくなるかを考え、試作を試食してもらい、意見を聞いて改良。さらに試作を作るということを繰り返した。当初は、女性に受けるような見た目が映えるもの出来上がったが、何度かの改良を経て、最終的には肉のゴロゴロ感がある仕上がりとした。
ふだんは豚をメインで提供しているが、父の日に少しでも豪華な料理で活力をつけてほしいというメッセージを込め、今回は牛肉を使用。スライスと角切りにした国産和牛「静岡そだち」の赤身を中心に、牛タンやハツといった部位をそろえた。じっくり火が入ることでジューシーに仕上がる低温調理と、香りや食感を楽しめる焼きの2つの調理法を使用。肉と一緒にちらす具材は、浜松産の季節の野菜を使用。生でも食べられるトウモロコシ、甘々娘(かんかんむすめ)や、モロッコインゲン。ミョウガ、ラディッシュ、木の芽で、彩りよく仕上げた。タレが掛かったご飯には、ラッキョウを薄くスライスしナムルにしたものを隠し味に使用。シャキシャキとした食感がアクセントとなった。
「厳しい情勢の中ではあるが、世の中のお父さんを元気づけたいと考えてこの肉ちらしを作った」と店長の大城剛志さん。「父の日に家庭で食べてもらいたいのはもちろん、一人暮らしの人でも肉好きの人に食べてもらえれば」とも。予約は発売日前日まで、店舗もしくは電話で受け付ける。