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浜松・東若林に抹茶ジェラート専門店 静岡の抹茶を世界に広めたいと考え

ズラリと並んだ波のように形がついたジェラート

ズラリと並んだ波のように形がついたジェラート

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 抹茶ジェラート専門店「抹茶香房こくる」(TEL 053-401-7338)が9月18日、浜松・東若林町のMEGAドン・キホーテ浜松可美店(浜松市南区東若林町)内にオープンした。

多くの人の来店を期待する、小南貴雅さんとスタッフ

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 運営は、滋賀県に本社があり、浜松市に営業所を構え、フランチャイズ事業や飲食店舗のプロデュースを手掛ける「なつめ」。さまざまな店舗を運営していく中、静岡の抹茶は焙煎(ばいせん)が深く香ばしいことから、角が取れた親しみやすい味であることに着目した。抹茶といえば宇治抹茶というイメージが強いが、「静岡のおいしい抹茶を世界に広めたい」と考え、静岡抹茶をメインとしたジェラート専門店を作ることを考えた。物件を探し、メニューを決め、オープンにこぎ着けた。

 店舗は約10坪。店舗奥にはジェラートを作る工場がある。SNSを通して静岡抹茶を世界に発信していきたいと考えており、外装は茶色を基調とした和テイストに仕上げた。基本はテークアウトだが、4人ほどが立ってジェラートを食べられるスタンドを用意。スタンドの半分は、撮影スポットとしてライトを用意し、残りの半分はガラス張りでジェラートを作っている様子が見える。ほかにも、茶の葉を天使の羽根に見立てた撮影スポットも用意している。

 抹茶を中心に、店舗内の工場で作った10種類のジェラートを用意する。静岡抹茶のジェラートは、天竜の中でも土壌の良い環境で育てられた「一番茶」の抹茶を使う。抹茶含有量が少しずつ違っており、1%の「若菜」や2%の「萌黄(もえぎ)」は子どもでも食べやすい仕上がり。3%の「若草」は食べやすさと抹茶の濃厚さのバランスが良く、5%の「常磐(ときわ)」は抹茶の味が濃厚に仕上がった。7%の「深碧(しんぺき)」のみ、1年に1作と特に丁寧に育てられた茶葉を石臼でひいた抹茶を使い、抹茶の濃厚さがより引き立つ大人向けの味となっている。ほかにも、三ケ日ミカンを丸ごと使って、皮の食感やユズの皮のような風味を楽しめる「三ケ日みかん」や、試行錯誤していく中で食べたことがないけれど食べてみたらおいしかったという「杏仁(あんにん)」のジェラートもそろえる。これら10種類のジェラートの中から、カップに2種盛った「ダブル」(400円)と3種盛った「トリプル」(500円)があり、「深碧」と「三ケ日みかん」を選んだ場合は、追加料金(1種=110円~)となる。含有量の違う5種の抹茶の味を一度に楽しむことができる「抹茶五種食べ比べ」(580円)もそろえる。

 新型コロナウイルスの対策として、カウンターにアクリル板を設置。スタッフはマスクと手袋を着用し、アルコールで手指消毒を徹底。30分に1回程度手洗いも行っている。アイスを盛るへらなどの器具は、殺菌消毒を行ってから使っている。

 「浜松は本店という位置付けとなり、静岡抹茶を広げるためまずは滋賀県や埼玉県で展開していく。冬に向けて抹茶を使ったホットドリンクを作るなど、新たな展開も検討している」と飲食事業部統括マネジャーの小南貴雅さん。「静岡抹茶と共に静岡の良さをたくさん人に知ってほしい。地元の人たちと一緒になってSNSなどで拡散して世界に広げていければ」とも。

 営業時間は10時~21時。定休日はドン・キホーテ浜松可美店に準ずる。

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